巨人は推定年俸3億円の3年契約を結んでいた中田翔内野手(34)との契約を2年残して自由契約とすることを発表した。

 球団は「昨シーズンオフ、中田選手と3年の複数年契約を結ぶ際、中田選手が契約を終了できる選択権を付与していました」と説明。メジャーでは一般的な「オプトアウト」を与えていたことを公表した。阿部監督の構想では中田翔は来季、代打での起用が濃厚となっていた。

 吉村編成本部長は「FA宣言すると、人的補償とかプロテクトとか問題があると思うんですけど、こういう形になったら彼も一番必要とされるところに、自分で決めて行きやすくなる。チームとしては後押ししようという話になりました」とあくまで球団側が中田翔に〝恩〟を与えたと説明した。

 これにNPB球団の編成担当は「巨人はオプトアウトの意味が本当に分かっているのか?」と首をひねる。「選手側の権利であって球団側に選択権はない。これから日本でもオプトアウト付きの契約が増えていくだろうけど、最初のケースでボタンを掛け違えたら大変なことになる」と警鐘を鳴らした。

 球団主導のポスティングなどとは違い、オプトアウトは選手が主導。中田翔も先月19日に球団側と話す予定を聞かれた際に「ないない。球団からしたら3年契約してるんだから。何も俺と話すことないでしょ」とあくまで自分と家族の決断次第としていた。

 また今回、オプトアウトの存在が早い段階で報じられたことについて吉村本部長は「守秘義務がある(契約内容の)ことを彼(中田翔)が外に言っているとは思いたくないので、お互いに信じましょうと(話した)」と信頼を寄せていたが…。今後、日本球界のスタンダードになることも十分考えられるだけに、ルールも含めてしっかりとした検証が必要となりそうだ。