阪神は30日のヤクルト戦(神宮)に10―2で大勝。首位攻防カードを2勝1敗と勝ち越し、ゲーム差を1と広げて4月の戦いを終えた。先発の西勇が5回を4安打2失点にまとめ2年ぶりとなる白星を手にした。

 7点をリードして楽勝ムードが漂い始めた8回。球場の空気は一気に張り詰めた。ヤクルトの2番手として登板した木澤が、この日ここまで3安打と好調を持続していた岡城の左脇腹を直撃する死球を投じてしまうと、藤川球児監督(45)は厳しい表情で三塁ベンチを飛び出す。バッテリー方向へ詰め寄ったが。自軍コーチ陣になだめられすぐにベンチへ戻った。

 だが木澤は次打者・森下に対してもカウント3―1から頭部の上を通過する球を投げてしまい四球。両軍首脳陣がもう一度グラウンドに飛び出したが、敵将・池山監督が謝罪の意を示すジェスチャーを見せたこともあり事態はすぐに収拾。森下には代走・小野寺が送られた。

 当該の一幕について問われた試合後の藤川監督は「まあお互いさまですね。これはもう今シーズン続くことでもありますし。相手の投手もタイガースの投手も、あまり過敏になると投球ができなくなる恐れもありますから。代走を告げに行っただけですよ。きょうは」と振り返った。