ソフトバンクの小久保裕紀監督が17日、宮崎での野手組の秋季キャンプを打ち上げ、従来型とは逆となる〝地獄の自主トレ期間〟での飛躍に期待を込めた。

 この日は午前中で手締めとなり、実質12日間のキャンプ期間を総括。「例年はキャンプ打ち上げで『よし、オフだ』という形だったと思うが、今年のホークスに限っては、このキャンプがオフのきっかけ作りで、いかに自分で考えて練習を続けられるか、課題を見つけようというキャンプだった。これからの2か月半をどう過ごすかで変わってくるのは間違いないと思う」とハッパをかけた。

 秋季キャンプといえば、来春に向けた土台作りとして泥まみれになり、練習するのが定番だった。それが今回のソフトバンクは、野手・宮崎、投手・筑後の分離キャンプとなった上で、米トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」のデータ測定による打撃フォームの改良などがメインとして行われた。練習量自体は少なかった。

 裏を返せば、各自さまざまな数値データをもとに課題が明確となったなかで、ここからが勝負となってくる。自主トレ期間の取り組みが足りなければ、AIが容赦なく数字として出してくることになる。

 また、今キャンプの目玉となった「ドライブライン」によるデータ測定に関しても全員は行っていない。野手のスイングデザインでいっても、育成選手に関しては一部だった。

 指揮官は「測ってない選手は『なんでオレは』という危機感を目の当たりにしたと思う。球団の期待値が低いということですよね。『見とけよ』と思いながら、このオフやればいい。やった選手も数値が上がらなければ、逆に期待値が下がるというチャンスはピンチでもある。平等はありえない世界。自分の野球人生なので、自分で責任を取ってオフを過ごしてほしい」とメッセージを送った。

 若手の伸び悩みが課題となっているソフトバンク。特に野手陣では主力組の壁は高いが、そこに食い込む若鷹が出てくるか。