広島の秋季キャンプ第2クールが10日から宮崎の天福球場でスタートした。ただ、雨天のため予定された紅白戦は中止。野手陣は午後から練習を行い、その中で新井貴浩監督(46)が熱心に指導をしたのが末包昇大外野手(27)だった。

 打撃ローテが終わった直後に末包に、身ぶり手ぶりを交えながら話しかけた新井監督は「このキャンプに入って自分が気付いたことを伝えた」と説明。一方の末包は「シーズンの良かった時と第1クールの打撃の違い」を指摘されたと明かした。

 シーズン中も頻繁に話し込む姿が見受けられた指揮官と末包。それは期待の表れでもある。今季は打線の核となる4番打者を固定できなかった課題も残る。開幕から4番を務めたマクブルームが打撃不振に陥り、菊池や上本、堂林がプロ初の4番に入るなどその数は実に7人に上った。

 それだけに長打力を持つ末包にかかる期待は大きい。今季は開幕こそ一軍に不在だったものの、自己最多の65試合に出場して打率2割7分3厘、11本塁打、27打点と結果を残した。本塁打、打点はいずれもキャリアハイを大きく更新している。

 新井監督は「今年は彼(末包)にとっていい経験ができたシーズンだったと思う」と認めつつ「彼に対してこちらが求めているものはまだ高いところにあるから」と言い切る。背番号52が和製大砲に昇華できるか、来季の一つのカギとなりそうだ。