ついに日本一や!! 日本シリーズ第7戦が5日に京セラドーム大阪で行われ、阪神がオリックスを7―1で下し、対戦成績を4勝3敗として28年ぶり2度目の日本一を達成した。当時の中心選手として1985年の頂点を経験し、今季から指揮官に復帰した岡田彰布監督(65)も再び歓喜を味わい、胴上げで5度宙を舞った。猛虎軍団を復活させ、見事にチームを栄冠へと導いた大功労者に対し、古巣の早大OB会は「飲めや歌えや」の〝超史上最大V祝賀会〟を12月3日から2日間にわたって開催する極秘プランを進めている。

 歴史的快挙に岡田監督の母校・早稲田大学も沸いている。

 2リーグ制以降のプロ野球で早大OBのリーグ優勝監督は、岡田監督が第1次政権の2005年に達成して以来。日本一監督の誕生は1983年に西武監督だった広岡達朗氏(91=野球評論家)以来、実に40年ぶりで、野球部OB史上3人目だ。球史に名を残す偉大な卒業生をたたえようと、OB会はすでに「優勝&日本一達成祝賀会&記念コンペ」をダブル開催する方向で準備を進めている。その内容は〝史上最大スケール〟の規模となりそうだ。

 岡田監督と同学年のOBが音頭を取り、日本一祝賀会は12月3日に都内のホテルの宴会場を貸し切りにして行われるという。当日は大学1年生からリーグ戦に出場した岡田監督にゆかりのある先輩・後輩などのOB、同大野球部OB会「稲門倶楽部」の関係者のほか、指揮官の早大時代の監督で恩師でもある石山建一氏(81)も駆けつける予定。翌4日は千葉県内のゴルフ場で「V記念コンペ」を開催し、OB会の総力を挙げて2日間がかりで岡田監督をお祝いする方針だ。

 今夏の甲子園では「永遠のライバル」でもある慶大の系列校・慶応高が107年ぶりに優勝。大学でも今秋のリーグ戦で直接対決に敗れて慶大にVをさらわれるなど、最近の早慶の野球部対決では慶応の勢いにやや押され気味だった。

 そんな中で阪神を指揮する岡田監督がセ・リーグと日本シリーズをW制覇。今季のプロ12球団の監督の中で岡田監督が唯一の東京六大学リーグ出身者だ。それだけに早大OBにとっても「昨今の球界で『早稲田の野球、ここにあり』を岡田監督が示してくれた」とこれ以上ない吉報となったという。

 岡田監督は在学中の3年秋に3冠王に輝き、通算打率3割7分9厘、通算打点「81」のリーグ記録はいまだに破られていない。その後、プロで活躍するための礎を築くなど、自らの野球人生を語る上でも欠かせない4年間を過ごした。

 もちろん、岡田監督の〝母校愛〟は今も健在だ。最近でも秋季リーグで20年秋以来となる久しぶりの優勝を逃し、慶応が高等部に続いて大学も秋季リーグ戦を制したことに触れ「今年は慶応の年なんかなあ」と残念そうに話していた。

 六大学のリーグ戦で幾度となく流れる早大関係者にはおなじみの応援歌「紺碧の空」。虎党が日本一達成の美酒に酔いながら歌った「六甲おろし」の作曲者がいずれも古関裕而だったことも何かの縁だろう。

 飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎとなりそうな〝W祝勝会〟。球界の覇者となった岡田監督の偉業をたたえるべく、猛虎と早稲田を象徴する歌が何度も響き渡ることになりそうだ。