メッツの反撃ムードは、わずか48時間でしぼんだ。米メディア「ヤードバーカー」は2日(日本時間3日)、メッツのカルロス・メンドーサ監督(46)が「笑い者」になっている現状を報じた。

 同監督は5月31日(同6月1日)の本拠地シティ・フィールドでのマーリンズ戦後、チームの浮上に自信をのぞかせていた。メッツは同戦で10―1と大勝し、3連戦をスイープ。この時点で4連勝となり、試合後の同監督は地元メディアを前に「我々がチームとしてどのような存在なのか、その兆候が見え始めている」と胸を張りながら意気揚々としていたという。マーリンズ3連戦で計25得点。直前の敵地マイアミ3連戦では計2得点で3連敗を喫していただけに、打線の修正能力を強調したくなるのも無理はない。確かに本拠地には一瞬、長い低迷から抜け出す空気も漂っていた。

 だが、その言葉はあまりにも早く色あせた。メッツは1日(同2日)の敵地Tモバイル・パークでのマリナーズ戦で2―3の延長10回サヨナラ負け。4連勝は止まり、さらに続く2日(同3日)も同カードで3―8と完敗を喫した。2試合で奪った計5得点は皮肉にも攻守のかみ合わなさを証明する材料となり、実際に2日の試合では守備の乱れと投手陣の踏ん張り不足が大きく足を引っ張った。マリナーズに8連勝を許した一方、メッツはあっさり連敗。指揮官の強気発言は完全に空回りし、結果的にこれまで通りの悪い形となって自軍へ跳ね返る皮肉な構図となった。

 メンドーサ監督は5月初旬にも「リラックスしている」「自信を持ってプレーしている」と前向きな言葉を並べていた。ところが、その後のメッツは7試合中6勝で一度は流れをつかみながら、直後に8試合で7敗。今回もマーリンズ相手の3連勝を本物の反攻と見せかけながら、強豪マリナーズの前では勢いを保てなかった。フアン・ソト外野手(27)を中心に打線の爆発力はあるものの、先発ローテーションには不安が残り、故障者も多い。チーム全体の脆さは隠し切れていない。

 2日終了時点でメッツは26勝35敗。ナ・リーグ東地区では最下位に沈み、首位ブレーブスとは15ゲーム差に広がった。大型補強で期待を集めたチームが、6月初旬の段階で早くも売り手転換の可能性まで取り沙汰される現状は重い。メンドーサ監督の強気発言は、逆襲への号砲になるはずだった。だが連敗で現実に引き戻された今となっては、ニューヨークで〝妄言〟と笑われても仕方ない空振りに見える。