負けたらアイツと組め。全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・青柳優馬(28)が、〝蹴撃王〟こと中嶋勝彦(35)とのV6戦(5日、北海道・ホテルエミシア札幌)を前に絶好調だ。ノアを離れるや電光石火で全日本の事務所に殴り込み3冠挑戦を認めさせた中嶋に対し、持ち前の陰湿ぶりを発揮。挑戦者に言いたい放題で、対戦の条件として屈辱の〝合体指令〟を放った。

 10月28日に福岡でノアラストマッチを戦った中嶋は、31日午前に都内の全日本事務所を電撃訪問。ハロウィンパーティーの準備中で緑の帽子をかぶった福田剛紀社長ににらみを利かせつつ3冠挑戦を要求し、まんまとその日の夕方には王座戦を正式決定させた。

 この流れに優馬は「全日本は今回もずいぶん、チャレンジャーに肩入れしていますよねえ…。今に始まったことじゃないですけど、そんなに僕がベルトを持っているのが嫌なんですかね?」とため息をつく。それでも侵入者の挑戦を受けて立つ思いは揺るがなく「受けの美学である全日本の戦いで、全て受け切って勝ちますよ。どうやら3冠に絶景を見に来ているんでしょ? いいですよ。絶景をお見せした上で、はね返してさしあげます」と小鼻を膨らませた。

「全日本の乗っ取り」を掲げる中嶋は、自らの戦いを「闘魂スタイル」と表現している。これに「正直僕には、何を言ってるのかサッパリ分からないんですよ。闘魂ってなんですか? プロレスをやってるんだから、闘(たたか)う魂はみんな持っているでしょ?」と全日本の頂点に立つ意地をのぞかせる。その上で「好き放題やってリスクなく挑戦が決まるのはおかしい。だから王者権限で彼にリスクを与えます」と仰天要求だ。

「僕が勝ったら、最強タッグの出場権を譲るので、代わりに宮原健斗と組んでください。僕、ベルトを取ってから4か月で6回も防衛戦をしてるんですよ? だから、今回防衛して最強タッグの間は休ませてもらいます」

 なんと、宮原とのタッグでエントリーしている暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」(12日、東京・後楽園ホールで開幕)の出場権を中嶋に〝押しつける〟というのだ。中嶋と宮原は健介オフィス時代からの先輩後輩の間柄で確執がささやかれ、7月に10年半ぶりのシングル戦を行ったが清算されたとはとても言えない状況だ。

 毎度のことながら、なぜこの人は絶妙な嫌がらせを思いつけるのだろうか…。優馬は「みんな2人が対戦することに期待しているじゃないですか。だから王者の力で2人を組ませて、誰も得しない感じにしてやりますよ」と変な使命感を口にした。

 最後に「それから、大事な時に事務所でハロウィンパーティーをするような、ズレている全日本の社長および関係者も、V6達成の暁にはAOYAGI―FMで公開説教します」と自身の公式ユーチューブチャンネルで糾弾すると公約を掲げた。今回の王座戦は、どう星が転がっても王道に大混乱をもたらしそうだ。