全日本プロレスの乗っ取りと3冠ヘビー級王座挑戦を表明した〝蹴撃王〟こと中嶋勝彦(35)が、やりたい放題だ。ノアのラストマッチを終えてフリーの活動を正式スタートさせ、10月31日に全日本の事務所を電撃訪問。勝手に会見して社長室までジャックする横暴ぶりで、ついには5日のホテルエミシア札幌大会・夜興行での3冠戦挑戦を認めさせてしまった。
やはり標的は王道だった。ノアラストマッチの翌日となる10月29日、東京・大田区の池上本門寺にあるプロレスの祖・力道山の墓前で覚悟を表明。「2日後に行動を起こす」と予告した通り、報道陣を招集し、都内の全日本事務所を訪問した。慌てるスタッフを尻目に会見をスタート。「全日本プロレスを乗っ取りに来た。〝闘魂スタイル〟のこの中嶋勝彦が挑戦表明だ。全日本プロレスをジャックして、プロレス界の地形ごと変えてやる」と、5日に青柳優馬の持つ3冠に挑戦すると表明した。
会見後、さらなる取材の求めに中嶋は「いいよ。じゃあ、次はあっちでやろうか」と、当たり前のように社長室のドアを開く。止めようとする部屋の主・福田剛紀社長に視線も送らずズカズカと土足で踏み込み、あろうことか社長イスにドカッと腰を下ろし、ここまでV5を重ねている青柳の印象を述べた。
「この間(10月21日)の(宮原)健斗との防衛戦を見たけど、まさに〝王道プロレス〟っていう感じだよね。会場の空気を引っ張っていく戦い方というか。俺の〝闘魂スタイル〟の真逆ってところだな」
さらに話しながら社長机にヒジをつくと「ここ、いいね。俺はまだ自分の事務所がないから、3冠を取って全日本を乗っ取ったら、ここを俺の事務所にしようかな」とニヤリ。「ここに電話を置いて、メモ帳は…」と早くもレイアウトを考え始めた。
中嶋の思惑通り、全日本はその後、中嶋の挑戦を正式に決定。やりたい放題の蹴撃王は、王道の風景を一気に変えてしまいそうだ。













