米国・WWEのPLE「クラッシュ・イン・イタリア」(31日=日本時間1日、トリノ)で、統一WWE王者コーディ・ローデス(40)が〝疑惑の判定〟で王座防衛を果たした。

 4月の祭典「レッスルマニア42」では兄貴分の毒蛇ランディ・オートンを下してベルトを守ったが、試合後に毒蛇に襲われて顔面を負傷した。傷が癒えた王者の前に立ちはだかったのが皇帝グンター(38)で、ゴールドバーグ、ジョン・シナ、AJスタイルズとレジェンドたちにスリーパーホールドで引導を渡してきた。

 コーディにも「絞め落とす」と予告し、スリーパーをめぐる激しい攻防に。王者はスリーパー地獄をしのぎ切り、おきて破りの裸絞めで攻勢に転じる。コーディカッターからランニングラリアートにつなげ、必殺のクロスローズで叩きつけた。コーディが皇帝をカバーすると、レフェリーが3カウントを入れて決着した。

フォールされたグンター(下)の足は、ロープの外に…(©WWE)
フォールされたグンター(下)の足は、ロープの外に…(©WWE)

 ところが試合終了後にグンターが激怒。カバーされた際にエプロンサイドに右足を出しており、ロープブレークでカウントは無効だとレフェリーに猛抗議した。VTRでは確かに、グンターの右足が下段ロープの下に入っていたように見える。レフェリーはこれを認めなかったものの、統一王者にとっては祭典に続き、またも物議を醸すタイトル防衛となった。

 このため、大会終了後のポストショーに出演したコーディは「やつが望むなら、いつでも応じるよ」といい、グンターとのリマッチに前向きな姿勢。2人の抗争はまだまだ続きそうだ。

 世界ヘビー級王者ローマン・レインズ(41)はPLE「バックラッシュ」に続き、同じアノアイ一族のジェイコブ・ファトゥ(34)を相手に防衛戦。今回は反則OKの「トライバル・コンバット」戦で、ベルトと同時に「一族の長」の座をかけて激突した。

 ファトゥは往年の名レスラー、キング・ハクの必殺技トンガンデスクリップ(コブラクロー)を駆使してレインズを追い込む。王者はスーパーマンパンチの乱れ打ちで対抗し、壮絶な死闘となった。

 レインズは場外でスピアーを発射し、バリケードごと破壊。すさまじい一撃でスタッフまで巻き込まれた。ムーンサルトプレスを執念ではね返し、スピアーでコーナーに立てかけたテーブルごとクラッシュすると、助走をつけたスピアーでベルトと部族長の座を守った。

ベルトとウラファラを守り抜いたローマン・レインズ(©WWE)
ベルトとウラファラを守り抜いたローマン・レインズ(©WWE)

 同じ一族のウーソズ(ジミー&ジェイ)はレインズを承認し、族長の証しとなるウラファラを首にかけた。荒くれ者のファトゥも渋々〝OTC〟を認めたが、ウーソズの実弟ソロ・シコア率いるMFT(タマ&タラ・トンガ)は観客席から鋭い視線を送った。OTCはポストショーで「LAナイト、ロイス・キーズ、そこの負け犬ども全員に言っておく」と話した上で「俺が全部を支配してやる、永遠にな!」と過去10年と同じくWWEマットに君臨し続けると断言していた。

「WWEクラッシュ・イン・イタリア2026」は「ABEMAプレミアム」にて生中継された。