ノア28日の福岡国際センター大会で、フリーとなった〝蹴撃王〟こと中嶋勝彦(35)がノアラストマッチに臨んだ。

 方舟最後の一戦で中嶋は盟友の潮崎豪と組み、丸藤正道、杉浦貴と対戦した。ゴング前に中嶋はミドルキックを、潮崎はチョップをそれぞれの胸板に打ち込んで気合を入れてから試合に突入。試合が開始すると序盤から緊張感のある戦いが続く。中嶋は杉浦とド迫力の打撃戦を見せるなどして観客を沸かせ、終盤には必殺のバーティカルスパイクの体勢で捕獲することに成功。だが持ち上げたところでフロントネックロックに切り返されてしまう。それでももう一度強引にリフトアップしてマットに叩きつけて難を逃れた。

 だがその直後、丸藤と杉浦の息の合った連係技で一気にたたみかけられる。すると最後は丸藤の虎王から杉浦の五輪予選スラムにつなぐフルコースをくらい、3カウントを聞いた。

試合後深々とお辞儀をして退場する中嶋勝彦と潮崎豪
試合後深々とお辞儀をして退場する中嶋勝彦と潮崎豪

 丸藤、杉浦、潮崎と握手をかわし、四方に礼をしてから方舟のリングを降りた中嶋は「改めて、今日をもってノアを卒業させていただきました。ありがとうございました」。対戦相手について「俺個人にとっても(潮崎との)AXIZにとっても丸藤、杉浦はどうしても欠かせない存在で、今日はそんな2人に感謝を込めてボコボコにしてやろうと思ったけど…、ボコボコにやられたな(苦笑い)。丸藤、杉浦という2人の存在感を全身で味わった気がするよ」と晴れやかな表情を浮かべた。

 さらに隣に立つ潮崎に「俺の隣は豪さんが一番心強いよ」として感謝を口にする。これに潮崎は「AXIZはまだまだ終わりじゃないと思っているから。活動休止という一区切りであってね」といつかの再会に期待を込めていた。