タキシードに込められたメッセージとは――。ノアの新ブランド「MONDAY MAGIC ep2」(23日、東京・新宿フェイス)に〝魔界の住人〟グレート・ムタが降臨した。日本マットは1月のラストマッチ以来で、現世に姿を現したのは4月2日の米WWEの祭典「レッスルマニア39」で名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」入りを紹介されたことが最後だ。当時着用した特製のタキシード姿を披露して日本のファンを歓喜させたが、これにはムタなりの〝思惑〟がある。
2月に代理人を務める〝プロレスリングマスター〟武藤敬司(60)が現役を引退したことに伴い、ムタは1月の横浜大会で現世でのラストマッチに出場。米AEWのスティング、ダービー・アリンとのトリオで、白使&AKIRA&丸藤正道と対戦し、リングに別れを告げた。
その後、WWE殿堂入りを果たすと、3月31日にはロサンゼルスで殿堂入り式典に出席。「これだけは言っておきたい。皆さん、ありがとう。WWE、ありがとう。WWE殿堂入りできて、とても光栄です。私はこの仕事を愛している。みなさんに幸運を」とスピーチし、毒霧を噴射して世界中のファンを喜ばせた。
その2日後の「レッスルマニア39」2日目では8万人の大観衆の前で受賞者が紹介されたが、ムタは名前が呼ばれたと勘違い。スポットを浴びてないところで毒霧噴射してしまう失態もあった。
あれから半年。新宿に降臨したムタは、大会アンバサダーを務める音楽ユニット「ファンキー・モンキー・ベイビーズ」のファンキー加藤に毒霧を噴射。悶絶する加藤を尻目にスプレー缶を取り出すと、マットに「娘」と思われる文字を書き残してリングを後にした。
ムタにはインリン様との間に息子(ボノちゃん)がいるが、娘の存在は知られていない。果たしてその文字は何を意味するのか…。謎を残したまま無言で去ったムタの意図が気になるところだ。
一方で今回の再降臨で改めて注目を集めたのが、式典時に着用したものと同じ特製のタキシード。WWE関係者によると、「和」をほうふつとさせる模様のデザインは、WWEからの「式典ではタキシードを着用してほしい」とのリクエストに応じ、オリジナルでアレンジしたという。
同関係者は「こちらのリクエストに応じるだけでなく、その上をいく姿を見せてくれたので本当に好評だった。スピーチもシンプルかつ感動的で関係者や選手の心をつかみました」と明かす。
現地でのムタは選手、関係者の人気も抜群だった。「関係者が泊まっているホテルのロビーでは、WWEの選手が列をつくってムタと写真を撮ってもらっていました。現役選手や関係者の人気は、今も高いです」。となれば、浮上するのがムタの再降臨だ。
別の関係者は「今回、日本のノアでムタが復活して、試合はしなかったものの、リングに上がったというのはインパクトが大きいですよ。ファンのみならず、選手や関係者の支持が高いムタですから。試合を戦わなかったとしても、登場することができるならば(WWEが)オファーをする可能性はゼロではないと思います」。
WWEでは引退したレジェンドレスラーが、何らかの形でリング上で繰り広げられる〝戦い〟に登場することは珍しくない。最近では2020年に引退した〝怪人〟ジ・アンダーテイカーもNXTのリングに現れ、大暴れを見せた。晴れの舞台で大好評だったタキシード姿で現れたのは、日本のファンへ感謝の気持ちを伝えるだけでなく、〝完全復活〟を意味するものだった可能性が高い。次に降臨する場は果たして――。












