新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」18日札幌大会のAブロック公式戦で、後藤洋央紀(47)がIWGPヘビー級王者・辻陽太(32)を撃破し、開幕2連勝を飾った。

 戦前から異なる主張を繰り広げ、イデオロギー闘争の様相を繰り広げていた両雄の公式戦は、壮絶な意地の張り合いとなった。長時間にわたって逆エビ固めに捕らえられた後藤は、なんとかロープエスケープした後も辻の強烈な打撃に苦戦を強いられた。

 それでもジーンブラスターを阻止すると、牛殺しで反撃に転じる。コーナー上の攻防を制し、雪崩式回天を発射。GTWからのGTRは回避されるも、シルバーライニング(変型バスター)からのジーンブラスターはキャッチ。昇天・改でマットに叩きつけた。

 勝負に出た後藤は、ヘッドバットの連打から袈裟斬りチョップで攻勢に。ラリアートにカウンターのジーンブラスターを浴びて窮地に陥ったものの、ファイヤーブラスターは村正で迎撃。最後はGTRからの後藤革命で王者を沈めてみせた。

 試合後のリング上でマイクを握った後藤は、花道を引きあげる辻に対し「この新日本プロレス、お前だけが背負っていると思うなよ。この俺だって新日本プロレス背負ってるんだよ。G1クライマックス優勝してもう一度お前の前に立ってやる。覚悟はいいか」と相手の決め台詞を引用して宣戦布告。その上で「G1のGは、後藤のG!」で大会を締めくくった。

 これで後藤はAブロックで唯一の連勝発進を飾り、単独首位に。「先輩方が引退されている中で、長い時間が用意されているとは思ってないんだよ。この一戦一戦が俺にとって、本当に重要なものになってくる。俺の最後の快挙になるかもしれないG1クライマックス最年長優勝、そして、まだ全勝優勝の可能性も残っているよな。最後まで目を離すなよ。後藤革命はこのG1を機にまた始まるぞ」と豪語したベテランが、2008年大会以来実に18年ぶりの頂へと突き進む。