古巣への思いは――。プロレス界のレジェンドでドラディションの藤波辰爾(72)が、55周年のメッセージを送った。

「藤波辰爾デビュー55周年記念パーティー」が17日、東京・新宿の京王プラザホテルで開催された。1971年5月9日に日本プロレスでデビューしてから現在まで現役を続け、55年のキャリアを誇る。パーティーには新日本プロレス時代に数々の激闘を繰り広げた長州力、後輩でライバルでもある闘魂三銃士の武藤敬司と蝶野正洋も駆けつけた。場内スクリーンで流されたファイトシーンはほとんどが新日本時代のもので、出席者の多くは1980~2000年代の名勝負に見入っていた。

 一方でその古巣は5月に親会社だったブシロードが、全株式をテレビ朝日とサイバーエージェントに売却すると発表。6月30日に譲渡され現在、テレ朝の連結子会社になっている。99年から2004年まで新日本の社長を務めた藤波の目にはどう映っているのか。

記念パーティーに揃った(左から)蝶野正洋、藤波辰爾、長州力、武藤敬司
記念パーティーに揃った(左から)蝶野正洋、藤波辰爾、長州力、武藤敬司

「プロレスの局では最たるものだし、大きいね」と新体制になったことを評価。これまでの新日本と地上波放送局として支えて来たテレ朝の長い歴史があるからで「新日本プロレスは今でも、プロレス界の先頭を走っている。(アントニオ)猪木さん、我々が残した昭和世代のものを惜しみなく生かしながら、選手に受け継いでいく。ファンの方も若い選手と一緒に若返っているのはいいことだし、選手もいい試合をして頑張っている」と話す。

 ただ、その上で「別の部分で、使えるものは一緒に。これから歴史も一緒に持ち上げていったら。ファンも置いてけぼり食わなくて、一緒に応援していけるのではないか」と話し、昔のファンを呼び戻すことの重要性も説いた。

 藤波は若手時代、新聞のテレビ欄に自分の名前があると、活字が小さくても記念に切り抜いていたエピソードも披露。古巣とプロレス界が〝温故知新〟で進んでいくことを望んでいる。