全日本プロレス21日の後楽園大会に、9月でノアを退団しフリーとなった中嶋勝彦(35)が登場し花束で宮原健斗を殴る暴挙に出た。

 中嶋が姿を見せたのはメインの3冠ヘビー級戦の試合後。青柳優馬の王座に挑戦するも敗れ、リング下にうなだれていた宮原に向かって鉄柵の外から歩み寄った。前夜に同じ会場で「NOAH後楽園ラストマッチ」と銘打った試合に出場したばかりの中嶋の登場に会場は戸惑いの声と歓声が入り交じる。さらに不敵な笑みを浮かべながら鉄柵越しに宮原に視線を送った中嶋は、しばしにらみ合った後、手に持っていた花束で宮原をぶん殴り、何も言葉を放たずきびすを返して会場を後にした。

 そのままエレベーターに乗り込んだ中嶋は、来場の目的を問われ「健斗の応援に来た」と笑みを浮かべる。中嶋にとって宮原は健介オフィス、ダイヤモンドリング所属時代の後輩。7月には約10年半ぶりのシングルマッチで激突して注目を集め中嶋が勝利した。花束は、そんな〝かわいい後輩〟が勝利した際に祝福するために用意していたというのか…。

花束を持って現れた中嶋勝彦
花束を持って現れた中嶋勝彦

 その期待と裏腹に敗北した宮原について問われると「ダメだ」とバッサリ。会場に姿を見せたということで全日本への参戦も意図しているのか問われると「何もないよ」とだけ言葉を残した。

 果たしてその行動に意味はあったのか。謎の動きを見せた中嶋の胸中は…。