ノアの蹴殺戦士こと中嶋勝彦(35)が、15日の東京・後楽園ホール大会で一騎打ちする全日本プロレス・宮原健斗(34)に対する〝本当の感情〟を明かした。健介オフィス、ダイヤモンドリング所属時代の先輩、後輩の2人は確執がささやかれ、宮原からは「苦手」と明言されている。だが、周囲の喧騒を楽しむかのように中嶋は――。
年齢は1歳違いながら、レスラーとしては中嶋が宮原より4年早く2004年1月にデビュー。宮原が13年にダイヤモンドリングを退団するまで同じ釜の飯を食った。そんな2人の間にはかねて大きな〝溝〟があるとされ、宮原からは嫌悪感をあらわにされている。
だが、約10年半ぶりに実現するシングルマッチを控えた中嶋は「中嶋勝彦と宮原健斗という、2人のプロレスラーとしての戦いになるんじゃない? 歴史があるからこその今回だけど、昔とは違う。健斗もこの10年、立派な活躍をして誰もが認める全日本の顔になったから。過去は過去だけど、初対決みたいな感覚だよ」といつも通りの静かな口ぶりで語った。
宮原の若手時代については「頼もしい後輩だったよ。自分の考えをしっかり持って、思いも熱かった。こんなこと言っていいか分からないけど、彼が全日本に行くってなったころは『健斗はプロレス界の中でも上に行く選手だな』って思ってたし」と振り返る。
その一方で、宮原からのジェラシーを感じることもあった。「健斗はどこにいても一番になりたいヤツなんだよ。でも、健介オフィスでは俺がその一番だった。だから邪魔だったんだと思う。分かんないけど、そういうのがあるんじゃない」と後輩の心理を分析した。
ただし、中嶋には負の感情はなかったという。「健斗は当時、ただの一若手。俺は階級はジュニアだけどベルトも取って、選手としてのレベルが全然違ったから。何かマイナスな要素を感じることはなかった」。宮原から「プロレス観が180度違う」と断じられたことについても「そんなふうに感じてるんだなっていうくらいかなあ…」と一笑に付した。
たもとを分かった宮原は、王道マットのエースに成長した。中嶋は「自分で『スーパースター』って言えるくらいの自信をこの10年で培って、残してきたんだと思うよ。健介オフィスでは1位になれなかったけど、全日本では1位になれたってことだから。そういうのも含めて、初対戦のつもりでいくってことだ。楽しみだよ」とにやり。時間無制限で行われる運命の決戦まで、いよいよ待ったなしだ。












