ドラディション22日後楽園大会で〝炎の飛龍〟藤波辰爾(72)が新日本プロレスの極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」を率いる成田蓮(28)のダーティーファイトに沈んだ。

 両者は3月の新日本大田区大会で遺恨が勃発し、シングルマッチが決定。成田が4月15日の記者会見をボイコットしたことで藤波が激怒し、3日の新日本・福岡大会に乗り込んで「なにコラ。いいかコラ。22日すっぽかしたら、ただじゃ済まんぞ」と通達するなど、緊張関係が続いていた。

成田漣(右)のイス攻撃を食らう藤波辰爾
成田漣(右)のイス攻撃を食らう藤波辰爾

 高橋裕二郎をセコンドに従えて入場した成田にいきなり奇襲を受けた藤波は、場外でのイス攻撃から鉄柱に打ち付けられ主導権を握られる。ドラゴンスクリューで反撃に転じて鬼気迫る表情でエルボーを打ち込んでいったが、裕二郎に気を引かれたスキに、背後から左ヒザへの改造プッシュアップバー攻撃を浴びてしまった。

 ヒザ十字固めをロープに逃れた藤波は、ドラゴンスクリューから足4の字固めに捕獲。裕二郎の介入で1対2の戦いを強いられると、LEONAが助太刀に訪れてついに1対1の戦況をアシストされる。ドラゴンスリーパー、さらにはなんとドラゴンスープレックスの体勢に入るも、これは関節蹴りで逃れられて再びヒザ十字固めで劣勢に追い込まれた。

 なおも粘る藤波は逆さ押さえ込み、コブラツイストで成田を追い詰める。しかし、グラウンドコブラをカウント2で返され、ダブルクロスでマットに叩きつけられ万事休す。最後は地獄の断頭台で3カウントを奪われ、時空を超えた大激闘に終止符が打たれた。

試合後も藤波を襲う成田蓮と高橋裕二郎を投げ飛ばしたウルフアロン(左)
試合後も藤波を襲う成田蓮と高橋裕二郎を投げ飛ばしたウルフアロン(左)

 試合後のリング上ではまたも姿を表した裕二郎と成田に暴行を受ける。するとここで、新日本6月14日大阪城ホール大会で成田のNEVER無差別級王座に挑戦を控えているウルフアロンが電撃登場。成田と裕二郎を次々と一本背負いで投げ飛ばし「おい成田、テメーが今日、ここで藤波さんと試合するって聞いて、お前が悪いことできないように監視してたんだよ。俺とお前の決戦は6月14日大阪城ホール。そのNEVERのベルト、必ず取り返してみせる。その日まで震えて眠れ」と宣戦布告した。

 H.O.Tが去った後のリング上でマイクを握った藤波は「気持ちよく最後のあいさつをしようと思ったけど、あれが成田だな」と苦笑いしつつ、ウルフと握手。バックステージでもウルフと並び「俺もいろいろ大阪城には思い出があるけど、ぶっ潰してやろう」とエールを送りつつ「次はリングシューズとトランクス履いて、ウチのリングに上がってください」と、ちゃっかりスーパールーキーに参戦オファーを出していた。

藤波辰爾(右)と握手を交わすウルフアロン
藤波辰爾(右)と握手を交わすウルフアロン