阪神が20日のCSファイナルステージ第3戦(甲子園)で広島を4―2で下し、怒とうの3連勝で日本シリーズ進出を決めた。ぶっちぎりVを決めた公式戦同様の強さをいかんなく発揮したが、パ代表と覇を競う日本シリーズでカギを握るのは誰なのか。
【伊勢孝夫・新IDアナライザー】阪神がファイナルステージ3連勝で日本シリーズ進出を決めたが、投打ともに底力で広島を上回っていた。特に投手陣は先発、リリーフを含めて層の厚さが違った。この日も左打者の多い広島に対して先発・大竹をはじめ、桐敷、岩貞、島本、岩崎と5人の左投手が登板。ポイントとなる場面で左投手が次々と出てくるのだから、カープ打線も苦労したはずだ。
それと見逃せないのが阪神の守備力だ。8回一死から上本の左翼線への安打は普通なら二塁まで進塁できたはずだが、左翼手・ノイジーの強肩が抑止力となって一塁でストップ。続く末包の右前へ抜けそうな弾丸ライナーを二塁手・中野がダイビングキャッチすると、二死一、二塁から代打・松山の右前へ落ちるかと思われた打球も好スタートの右翼手・森下がナイスキャッチと、レベルの高い守備力でカープの反撃を断った。豊富な投手陣に加えて、守りの堅さも阪神の勝負強さにつながっている。
28日から始まる日本シリーズはオリックス、ロッテのどちらが出てきても、阪神打線がどれだけ点を取れるかが勝負のカギを握ると思う。オリックスには150キロ以上のスピードボールを投げる投手がゴロゴロいるし、ロッテも佐々木朗を筆頭にセ・リーグにはいないタイプのパワーピッチャーがいる。
だからこそポイントになるのは森下と佐藤輝の打撃だろう。阪神打線でスピードボールに最も対応できるのはこの2人だからだ。特に強力投手陣を誇るオリックスが日本シリーズに出てくれば、ロースコアの展開が多くなるはず。阪神が1985年以来の日本一となるかどうかは森下と佐藤輝、2人のバットにかかっているとみている。(本紙評論家)












