見る目は間違いなかったよな――。阪神・岡田彰布監督(65)の〝眼力〟が再び脚光を浴びている。
18年ぶりのリーグ優勝を果たしたチームは3日に本拠地・甲子園で全体練習を行った。岡田監督は前日2日に日米通算250セーブを達成したパ覇者のオリックス・平野佳寿投手(39)の話題にも触れ「ボールの種類は少ないけど、フォークという一つの武器があったからな。やっぱ後ろ(リリーフ)やなと思ったよ。ストレートも今よりもっと速かったしなあ。真っすぐとフォークだけで十分いけた」と祝福した。
オリックスでも指揮を執った岡田監督は平野を猛牛の守護神に押し上げた存在でもある。右腕は入団4年目の2009年まで主に先発を務めたが、翌10年に岡田監督がオリックスの指揮官に就任すると平野を中継ぎへ配置転換。11年には最多ホールド、13年以降はクローザーに定着して14年には40セーブをマークしてセーブ王に輝いた。そして、18年からは戦いの場を米メジャーに移し、名リリーバーへとのし上がっていった。
成功例はまだまだある。阪神での第1次政権下では、OBの藤川球児氏(43=阪神SA)を先発から中継ぎに配置転換させて覚醒。野手出身の岡田監督にとっては〝門外漢〟となる「投手の適性」を見極める力にもたけていることを証明した格好だ。
そんな経緯があるだけに、今後の飛躍が注目されるのが今やブルペンに不可欠な存在となっている2年目左腕・桐敷拓馬(24)投手だ。
今季は先発でスタートしたが、2度目の一軍昇格となった7月26日以降はすべて救援で登板。リリーフとして25試合で防御率0・94、14ホールドと大車輪の活躍で岡田監督も「スペードのエース」「後半戦の一番のヒット作や!」などと最大級の賛辞を送っている。
ルーキーイヤーの昨季は7試合で0勝3敗、防御率5・02の成績だった。今季は大きな成長の足跡を残すシーズンとなっており、18日からのCSファイナルステージでも大きな戦力となることは間違いない。桐敷にかけた〝岡田マジック〟は先発陣が豊富だったとの台所事情もあるが、野球人生を振り返った時に大きなターニングポイントとなる1年となるかもしれない。











