阪神は4日のDeNA戦(横浜)に5―2で快勝。鬼門・横浜スタジアムでの連敗を13で食い止めた。
必殺仕事人左腕・島本浩也投手が魂のワンポイントリリーフで窮地の虎を救った。5―2と勝ち越しに成功した直後の8回から3番手として救援登板した加治屋は二死無走者から安打、四球、四球と崩れ満塁のピンチを背負う。ネクストバッターサークルにはハマの5番打者・佐野。阪神ベンチはここで、4番手として島本を投入することを決断する。
マウンドに上がる際、島本は安藤投手コーチから「任せた」と伝えられたという。長打を浴びれば同点。一発を許せば一挙逆転という絶体絶命のピンチだったが、島本は外角低めのコースを中心とした配球で、あっという間に佐野をカウント1―2まで追い込むと4球目のフォークで空振り三振。マウンド上で小さくガッツポーズをつくり、自軍ベンチへと引き揚げた。
降板後の島本は「一球一球が全部勝負球のつもりだった。(捕手の坂本)誠志郎がいい配球をしてくれた。外の厳しいところを攻める場面だったので。勝てたことが一番うれしいです」と穏やかな笑顔を見せる。ベンチからの信頼も日に日に高まる一方だ。
島本は2010年のドラフト会議で阪神に育成選手として入団。努力が実って支配下登録を果たし、2019年には自己最多となる63試合に救援登板。防御率1・67の好成績をマークした。だがその後は度重なる故障に悩み、20年オフにはトミージョン手術を受けることを決断。戦線復帰を果たしたのは昨年の8月だった。
岡田監督も必殺の満塁斬りを果たした背番号46に「そらランナーがおったら島本やろ」と全幅の信頼を示す。山あり谷ありのプロ野球人生を味わった苦労人左腕が、スポットライトの当たる場所へ戻ってきた。












