単なる逆転勝利よ――。阪神は4日のDeNA戦(横浜)、終盤に打線の奮起で5―2と快勝した。

 今季5戦全敗、昨年から公式戦では13連敗中と相性の悪かった敵地・ハマスタでの一戦。一時は1点リードから6回に先発・村上が敵の4番・牧に逆転2ランを喫するなど〝嫌なムード〟が漂ったが、それまで7残塁と好機での1本を放てずにいた攻撃陣が一気に爆発した。

 重苦しい展開を岡田彰布監督(65)が「あのままでは終わらんな(と)思ったけどな」と、攻めのタクトで打開した。DeNAの2番手・伊勢に対し、先頭・森下が内野安打で出塁すると「久しぶりに競ったゲームの負けやからな。そりゃ、行くやろ。1点差やからな」とすかさず代走の切り札・植田を投入。続く大山の打席で二盗を成功させ、捕手・山本の中堅へと抜ける悪送球で三塁に進塁。

 バッテリーに圧力がかかり、二死後にノイジーが右翼前に落とし、2―2の同点に。さらに坂本も右前打でつないで、今度は一、二塁と再び好機を演出する。ここで8番・木浪がフォークを捉え、右翼フェンス直撃の走者一掃二塁打。2点を勝ち越して伊勢をマウンドから引きずり降ろすと、代わった入江から代打・糸原の中前適時打で5点目とダメを押した。

 指揮官は〝動いて〟つかんだ8回の集中打に「ヒットのわりに点を取るのが遅かったし…」と、7回まで二併殺など7残塁の拙攻となっていた打線に若干、イラ立ちがあったことを認めつつ「今日は7、8(番打者)でヒットが出とったからな」と最後の最後につながった打線にホッとした様子。4カード連続のカード初戦勝ちを決めた。

 貯金16の首位ながら、ハマスタではようやくこれが今季初勝利。昨年6月から続いていた同球場公式戦連敗は、この日、落としていれば球団ワースト記録となるところだった。

 試合後の岡田監督は「俺は去年、知らんねん。何かな…(ハマスタでずっと)連敗しとる言うけど…。5回やって勝てんかったら、今日勝つだけやんか」。あくまで自分は今季から指揮を執る立場であることを強調し「それ言うたら、むこうは(今年、甲子園で)6回も(連敗で)負けてんねん。そんなこと何にも思うてないよ、俺は」ときっぱり。

 ハマスタで続いた負のジンクスについては、これまでも〝無関心〟だったとし、併せて負けず嫌いな一面ものぞかせていた。