15年前に何があったのか。全日本プロレスの世界タッグ王者・宮原健斗(34)が、V2戦(23日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)で激突する〝プロレス界の王〟鈴木みのる(55)に苦手意識を抱くきっかけとなった試合について重い口を開いた。
3冠ヘビー級王者の青柳優馬と世界タッグ王座を保持する宮原は、みのる&大森北斗の挑戦を受ける。かねてみのるを苦手と公言する宮原は東京・代々木の喫茶店で「今回はベルトを守るだけじゃなくて、トラウマを払拭するチャンスでもあるんです」と語り始めた。
2008年2月に健介オフィスでデビューした宮原は、同年6月の大阪大会でみのるとシングル初対決。約1か月のメキシコ遠征を終えた凱旋試合だったため、若き宮原は周囲から飛び技を期待されていることを感じたという。
そこでセカンドロープからのクロスボディーアタックを敢行。ところが「距離が足りずに当たりが浅くて…。鈴木みのるは倒れず、僕はズテンって前に落ちたんです。その後はエルボーと張り手で一方的に攻められて負けですよ。あそこまでやられたのは初めてで、帰りはアゴがガクガクだった」と振り返る。なすすべなくボコボコにされ、8分22秒で敗れた。
目の前のジュースを見つめた宮原は「あの日、僕はハイフライヤーになることを諦めたんです」と静かに口にし飲み干した。そして「今回はあの日と同じ場所で戦うんです。だからあのトラウマを払拭して、鈴木みのるから卒業しなきゃいけないんです」ときっぱり。迷走する自己陶酔男は、光をつかめるのか。











