【取材の裏側 現場ノート】新日本プロレス6月4日大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者SANADAに挑戦するのは、2018年4月デビューの新鋭・辻陽太(29)だ。
3日の福岡大会に電撃登場。海外武者修行から凱旋帰国し、いきなり最高峰王座に挑戦するのは、12年のオカダ・カズチカ以来となる。また、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)加入も浮上し、注目を集めている。
大きくなった肉体、精悍な顔つき、SANADAをKOしたスピアーはもちろんだが、個人的に最も衝撃的だったのは、バックステージでの出来事だ。メインで敗れた高橋ヒロムのコメント中に登場した辻は「俺が新日本プロレスを面白くしてやるよ」と豪語。床に這いつくばっていたヒロムを抱え上げて去っていくのだが…。
普通に考えて四つん這いの状態の人間を抱える際の選択肢としては、自らかがんで肩を貸すか、背負うかのいずれかに絞られる。ところが、辻はそんな常識にとらわれない。何とヒロムの背後から両腕を回し〝ぶっこ抜き式ジャーマン〟でも決めるのではないかと勘違いされそうな形で、強引に持ち上げて運んでいった。未来の仲間になるかもしれない人間に対する扱いとは思えない。写真を見てもらえば一目瞭然で異様な光景だ。
後日、ヒロムに話を聞くと「最初『誰かに投げられる!』と思ったら持っていかれて…。映像も見ましたけど、雑過ぎますよ! 連れて帰ろうとしてくれてるんだとしたら、あれは敵の持ち方ですよ。雑だったなって印象しか残ってないです」と、やはり困惑の表情だった。
なお、ヒロムによれば控室まで運び終えた辻は無言で会場を後に。正式にLIJに加入するかは不透明な状況が続いている。しかし、バックステージでの一件に加え、あそこまで派手にアピールしておいて内藤哲也ら他メンバーとは一切接触しないままメキシコに戻るなど、随所に「制御不能な片鱗」が見え隠れしているように感じるのは記者だけだろうか…。













