新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・SANADA(35)が、次期挑戦者の辻陽太(29)に2つの〝警告〟を発した。3日の福岡大会でIWGPジュニアヘビー級王者・高橋ヒロムの挑戦を退け、初防衛に成功。直後に電撃登場した辻の挑戦表明を受け、6月4日の大阪城ホール大会でV2戦が決定した。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)入りも浮上する辻に対する、王者の見解とは――。
一進一退の攻防の末にデッドフォール(変型DDT)でヒロムとの死闘を制したが、試合後のリング上では2021年から海外武者修行に出ていた辻のスピアーを浴び大の字に。荒々しい挑戦要求を受諾し、大阪城決戦での激突が決定した。
激闘から一夜明け、本紙の取材に応じたSANADAは「完全アウェーでしたね。1割くらいしかなかった気がするんですけど、SANADAコール。ああいう立場になったの初めてかもしれないです。今までは追う立場だったので」と改めて王者としての役割を実感。戴冠後はキャリアが下の選手からの挑戦が続く状況に「ヒロムさんにしても辻にしても、俺だからワンチャンあると思って来てるんじゃないのかなって。穴の多いチャンピオンだと思われてるかもしれないので、そうじゃないところを見せていきたい」と課題も口にした。
とりわけ辻は近年の新日本では異例の存在だ。凱旋帰国からいきなり最高峰王座に挑戦するのは、12年のオカダ・カズチカ以来となる。SANADAは海野翔太、成田蓮の新世代を引き合いに出して「あの2人よりもインパクトを残したんじゃないですか? 帰ってきた時の印象は。そこはすごいなと思いますよ」と認めつつ、大胆行動に伴うリスクも指摘した。
「すごく大きなチャンスだと思うけど、生かせなかった時のリスクも大きいと思います。新日本でまだ何も実績がないわけですから。ここで内容も結果も残せなかったら、海外に逆戻りにしちゃうかもしれないよ?」と〝強制送還〟の可能性もあるという。
一方で辻には、ヒロムを背負い会場から姿を消した事実、内藤哲也のように胸を叩くポーズを取ったことから、LIJ加入が浮上。だが3月に同ユニットを脱退した王者は「〝卒業生〟の俺からすると本当にロスインゴでいいのかなって。せっかく帰ってきて一人で行動を起こしたのに、今入っても俺の抜けた穴埋めになるだけなんじゃないんですかね」と疑問視。独自の目線から警鐘を鳴らした。
ともあれ大阪城でSANADAと辻のIWGP世界戦が実現するとは、1か月前でも想像さえできなかった「新しい景色」。未知なる新鋭を返り討ちにして、その景色をさらに塗り替えていくつもりだ。











