新日本プロレス3日の福岡国際センター大会で高橋ヒロム(33)との初防衛戦に臨むIWGP世界ヘビー級王者のSANADA(35)が、挑戦者の夢を打ち砕く決意を明かした。

 挑戦者のヒロムはIWGPジュニアヘビー級王座を保持しており、勝てば史上初のヘビー&ジュニア2階級同時制覇の快挙を達成する。2日の公開調印式では「中学1年生の時から、ジュニア王者のままヘビー級のベルトを取ることがずっと夢でした。明日、その夢をかなえる日です」と目を輝かせた。

 これに対しSANADAは「ヒロムさんの夢をかなえるために協力するつもりは一切ないので、明日は現実を味わってもらいます」と迎撃宣言。過去の両階級の王者対決はヘビー級が全勝とあって「俺は勝って当たり前の状況なので」と、あえて自らにプレッシャーをかけるような発言も飛び出した。

 なにも「夢」はヒロムの専売特許というわけでなはい。調印式後に取材に応じたSANADAは「みんなヒロムさんほど押し売りしてないだけで、レスラーならそれぞれ大小問わず夢は持ってると思うんですよ。そういう意味では自分はこの前やっとIWGP世界王者になったばかりで、それこそいきなり負けるわけにはいかないですし。むしろ夢をかなえたい人間に、夢をかなえた人間の強さを見せてあげますよ」と豪語した。

 4月両国大会でオカダ・カズチカを撃破し、悲願のIWGP世界王座を奪取。新日本参戦から7年、そしてデビューから実に16年をかけ、ようやくキャリア初の団体最高峰王座を手に入れた。紆余曲折を経たレスラー人生からその重みを実感しているだけに、他人の夢の踏み台になるわけにはいかないという。

 そしてSANADAにも王者としてかなえていきたい夢がある。

「まだまだヒロムさん以外にもタイトルマッチを戦いたい人いますし、ワンチャン〝あの人〟とも戦いたいし…。王者として国内外で今まで以上に大きい舞台に立ったり、地元(新潟)で防衛戦もやってみたいですしね」

 意中の相手の実名こそ明かさなかったものの、ついにたどり着いたプロレス界トップの座を、簡単に明け渡すつもりはない。