組長の教えとは――。ストロングスタイルプロレス(SSPW)27日東京・後楽園ホール大会で、〝関節技の鬼〟藤原喜明(77)が船木誠勝、石川雄規と組み、高橋〝人喰い〟義生、アレクサンダー大塚(54)、村上和成組と対戦する。この6人タッグ戦は「藤原喜明喜寿記念試合」と同時に、「アレクサンダー大塚30周年記念試合」と銘打たれた。
大塚は14日に行われたSSPWの会見では「自分自身の30周年とも入れていただいているが、30年やっても(藤原には)追いつかない。しぶとくしぶとく、粘り強くを見せられれば。その中で取れるものなら取る」と、師匠にくらいつく決意を語った。
1995年に藤原組でデビュー。バトラーツの初期メンバーとして活躍した。総合格闘技(MMA)にも進出し、98年にはMMAイベント「PRIDE」で〝路上の王〟と呼ばれたマルコ・ファス(ブラジル)を撃破し、一躍その名をとどろかせた。藤原の師匠、故アントニオ猪木さんが率いた「UFO(世界格闘技連盟)」や〝破壊王〟こと故橋本真也さんが設立したゼロワンに参戦。UFOでは初代タイガーに2連勝し、数少ないMMAとプロレスの二刀流ファイターとして人気を博した。
会見後に取材に応じ、30周年を「僕のプロレス人生の中で10年超えるくらいの時に、プロレスってパワーとかテクニックだけではない、キャリアのなせる業ってあるんだなとようやく気づいた。そこからレジェンドと呼ばれる先輩と当たることで、よくわかるようになった。自分自身もこの年になって感じるものもある」と振り返る。
師匠の藤原とは自宅を訪れるなど、現在も交流が続いている。藤原組には船木、鈴木みのるらが去った後に入門。「自分で言うのも何ですが、僕が藤原組最後の弟子」で藤原の付け人を務め、テレビ出演の際にも同行した。最高の思い出は、師匠とリング上で相撲を取ったことだ。「めちゃくちゃにされましたが、一度だけ勝ったんです。でも藤原さんが『もういいや』という瞬間に勝ったのでちょっと悔しくもあり、うれしくもあり…」と笑顔を見せる。
では藤原組で教えられたことは? 大塚は「正直、当時の練習では藤原さんはたまに来られたので、藤原さんから手取り足取り教えてもらったことはない」といい、「それこそ〝目で盗め〟、〝体で盗め〟だった。職人、プロはこういうものなんだなと、それを体験させてもらった。今ではジムに行けば手とり足とり、教えてもらえるが、自分で身をもって技にしていくということを教えてもらった」と明かす。まさに昭和の職人かたぎ。藤原組長から教わったことはアナログな「身をもって知る」だったという。
27日の大会でももちろん、30年のキャリアで得たすべてを師匠にぶつけるつもりだ。












