新日本プロレスの〝奇才〟YOH(37)が、師匠にささぐ「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(14日、後楽園で開幕)初制覇を誓った。若手時代に付け人を務めた天山広吉(55)が8月15日両国大会での引退を発表。受け継いだ猛牛殺法も駆使して、大恩に報いるつもりだ。

 Bブロックから頂点を狙うYOHは13日、全体会見に出席。大会キャッチコピーの「やり過ぎ上等!!」を勝手に脳内でカタカナに変換してしまったのか、某トレンディー俳優風の服装で登場し会場をザワつかせた。

 しかし昨年準Vに終わったBOSJにかける思いは本物だ。11日に行われた天山の引退会見を見て、決意はさらに固まった。「前々からコンディションが良くないのは知っていたんですけど、いざああやって正式に発表されると寂しいですね…」と胸中を明かした。

 天山の得意技・アナコンダバイスは本人から継承した。「最初は勝手に使ってて、入り方とか進化できないかなと思って道場で実験してたんですよ。そうしたら天山さんがいらっしゃって『もう使っちゃってるんですけど、使っていいですか』と事後報告だったんですが『大事な時に使ってな』と言っていただいて…。同時にアナコンダフックも教えてもらったんですけど、これは反則なので今のところ使い道はないのが実情ですね」と当時を回想。もちろん今回のBOSJでも「序盤からトップギアで行くつもりですけど、必要な場面があれば出し惜しみすることなくやっていきますよ」と投入を予告した。

 天山は引退試合の相手に盟友の小島聡を熱望している。しかしYOHは「それは天山さんが決めることなので。でも本心ではIWGPジュニア王者になって、対角に立ってやりたい気持ちはありますよ。〝いっちゃうぞ〟とやる前に天山さんと『継(つなぐ)』をやりたいなって」と、引退前にリング上での再会を諦めていないという。

「お世話になりましたというか、育てていただいてというか…やっと一番になれましたよという報告をリング上でしたい気持ちはあります。夏男にはなれないですけど〝梅雨男〟を襲名します」。歴代BOSJ覇者を振り返ってもそんな妙な称号は存在しないが、天山の現役中に新たな新日本ジュニアの顔となることで、師匠に恩返しを果たす。