この大会を福岡国際センターでやる。その意味は大きい。6月27日、九州プロレス設立18周年記念大会「九州超元気祭」が行われる。年に一度の節目というだけでなく、この会場で成立させること自体が、団体の現在地を示している。
福岡国際センターは、簡単に埋められる箱ではない。規模の問題だけではなく、そこに人を集め続けるには積み重ねが必要になる。「プロレス界でも、福岡国際センターを満員にできる団体は多くないと思うんですよ」。TAJIRIの言葉は率直だが、その裏には現場で見てきた実感がある。
九州プロレスは、この会場を埋めてきた。ただ無料だから人が集まっているわけではない。「無料だからって言うだろうけど、見に来る人は交通費だって払ってるんですよ」。時間も費用もかけて足を運ぶ。その行動がある以上、興行として成立している。料金の有無だけでは説明できない現実がある。
満員という結果だけを見れば単純に見えるかもしれない。しかし実際は違う。「どんな手段であれ満員にするってのはもう大変じゃないですか」。一度埋めることと、継続して埋めることは別物だ。九州プロレスは毎年、この場所に立ち続けている。その繰り返しが、そのまま大会の重みになっている。
この大会は、日々の積み重ねの延長にある。興行を重ね、地域と関係を築き、選手が活動を続ける。その一つ一つが積み上がった結果として、この舞台にたどり着く。「なんとかやってますけどね」。大きく語らない言い方の中に、継続してきた側の感覚がにじむ。
リングに上がるのは選手だが、大会を成立させているのはそれだけではない。誰か一人の力で埋まる会場ではない以上、あらゆる要素がかみ合って初めて形になる。この大会を福岡国際センターでやるという一点に、その総和が表れている。
6月27日、そこには仕掛けもカードもそろう。その上で、積み上げてきたものがそのまま会場の景色になる。その景色こそが、この大会の価値を示している。












