獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回は勢力図が大きく塗り替えられた、8日の新日本プロレス両国国技館大会を総括する。メインではSANADA(35)がオカダ・カズチカを撃破し、ついに悲願のIWGP世界ヘビー級王座を奪取。初防衛戦(5月3日、福岡国際センター)の挑戦者はIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(33)に決定した。怒とうの新展開にライガーの見解は――。
【世界のレジェンド ライガーが語る獣神激論(28)】両国大会ではSANADA選手がオカダ選手を破って、ついにIWGP世界王者になった。やっぱり彼の実力は、みんなが認めているところだったからね。
ただ、持っている実力、将棋で言えば駒の使い方というのかな。これまでは1個のミスでなかなかオカダ選手に勝てなかったんだと思うんだけど、ロス・インゴ(ベルナブレス・デ・ハポン)での経験、そこから抜けたことで弾けた部分が今回のタイトル奪取につながったんだと思う。何が足りないんだろうと考えただろうし、環境の変化で自分を追い込む意味もあったんじゃないのかな。
「Just 5 Guys」に関しては、今後どんなユニットになるのか、まだもう少し見ていきたいよね。なにしろメンバーのクセ、ありすぎるから(笑い)。SANADA選手以外のメンバーが今後どういう活躍をしていくのかは見ものだと思うし、もうひと山、ふた山あってもおかしくないよね。
そのSANADA選手の相手にはヒロムが出てきたんだけど…ちょっと生き急いでるように見えちゃうな。個人的には、何でこのタイミングなんだろうと疑問に感じる部分がある。
ヒロムは今年の1月4日東京ドームでジュニアのベルトを取ったけど、4WAY戦だったでしょ。王者の石森(太二)選手から直接取ったわけではないし、彼の一番のライバル的な存在であるエル・デスペラードもまだいる。その2人を倒して「ジュニアはもうヒロムだよね」って言われてからヘビーに挑戦ならわかるんだけど…。
SANADA選手だって王者としてはこれからなわけで、まだまだ未知数。機が熟していないように見えちゃうけど、まあでも、今の新日本は流れが速いからね。昔みたいにゆっくり構えてらんないよっていうのがあるかもしれないね。
もちろん、これもヒロムに期待しているから言ってるんだよ。ジュニアとヘビーの2冠なんて誰もやったことないんだから、取ったらエラいこと。「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」(5月12日、後楽園で開幕)にヘビー級の王者が出るかもしれないって考えたら、とんでもない展開だよね。
あと後藤洋央紀、YOSHI―HASHIの「毘沙門」がIWGPタッグ王座を失ってしまったのは意外だった。あの2人はものすごくかみ合ってたと思うんだ。それこそテンコジ(天山広吉&小島聡)に代わる新しいヘビー級のタッグになってきているし、ここでシュンとするんじゃなく、すぐにベルトを取り戻しにいくのもアリなんじゃないかな。
それからオープニングマッチの6人タッグ戦で棚っちょ(棚橋弘至)が取られてしまって、ちょっと結果だけを見ると大丈夫かなと不安になる部分があった。今46歳か…。でも棚なら大丈夫! 彼は100年に一人の逸材なんだから。これをバネにしてもう一度上を目指してほしいね。












