マーベラスの10周年記念大会は5日、横浜BUNTAIに3492人満員の観衆を集め大盛況に終わった。創設者の長与千種は日本武道館進出も宣言。さらなる飛躍を誓う師匠と対照的に、リングを去ったのが凜(33)だ。

 2016年5月3日の旗揚げ戦・豊洲大会で、「門倉凜」としてデビュー。マーベラスのAAAWタッグ王座に加えWAVE、センダイガールズのタッグベルトを巻くなど活躍した。2022年4月には佐々木健介&北斗晶夫妻の長男、健之介氏と結婚した。23年1月にはマーベラスを退団し、同年8月には第1子の長女を出産。昨年12月に3年ぶりに復帰すると、10周年記念大会での引退試合に出場。憧れの存在だったマリーゴールド・岩谷麻優とのタッグで桃野美桜&青木いつ希に勝利し、マットに別れを告げた。

 試合後の会見では「これからはママとして、一般人として頑張りたい」と話し、プロレスとは一線を引くとした。会見後にマーベラスへ「贈る言葉」を聞くと、「私から贈る言葉なんて、おこかがましいですけど」と前置きしつつ「マーベラスの10周年に、最後の最後に関われてうれしいし、本当に約束通り、きちんと長与さんのもとで引退できたのは良かった」と、最後に師匠の団体での引退試合を喜んだ。

 その上で団体には「これから15年、20年、25年と続く中で、いろんな選手が誕生すると思うので、それが楽しみです。美桜もその頃にはどうなるんだろう? 本人もそのつもりだろうけれど、美桜が頑張ってマーベラスを引っ張っていてほしい」と、旗揚げメンバーの一人、桃野にエールを送る。

 思い出の試合には、岩谷とのタッグを挙げる。岩谷&門倉凜のコンビは、21年11月にスターダムのタッグリーグ戦に参戦。「自分がプロレスラーでいられたのはマーベラスのおかげでもあるし、大好きな麻優さんが引退しないで今もいてくれるおかげなので感謝しています。私が先に引退しますが、麻優さんは私がプロレスを続ける理由であってくださったので」と、岩谷への思いを率直に語り、感謝の言葉を贈った。

 義母にあたる北斗ら家族には引退試合当日、「とにかく『頑張っておいで』と言われた。北斗さんからも『頑張って、ケガをしないで』と言われました」と激励され、最後のリングに立った。北斗のオフィシャルブログによると、当日は生放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)に出演していたが、番組サイドの厚意もあって5分早く切り上げて横浜BUNTAIに直行。10カウントゴングには間に合ったという。

 約半年間の引退ロードを無事に終えた凜は、ママに戻る。