マーベラスの10周年記念大会(5日、横浜BUNTAI)で団体最高峰のAAAWシングル王座戦が行われ、王者の彩羽匠(33)が、大熱闘の末に〝太陽神〟Sareee(30)を破り3度目の防衛に成功した。

 タッグチーム「スパーク・ラッシュ」を組む最強挑戦者と約7年ぶりの一騎打ち。王座戦は団体10周年記念大会のメイン戦で、エースとしては絶対に負けられない。序盤からグラウンドを中心にレスリングの攻防を展開。王者と挑戦者の技術が真っ向からぶつかり合う。10分過ぎには。Sareeeがアキレス腱固めからダブルフットスタンプの猛攻。だが彩羽は裏投げにはいかせず。ハイキックから豪快な雪崩式ニールキックでSareeeを追い詰める。

Sareee(手前)を攻める彩羽匠
Sareee(手前)を攻める彩羽匠

 彩羽がシットダウンパワーボムを決めれば、Sareeは強烈なドロップキックで両者ダウン。15分を過ぎると、エルボーの打ち合いから、今度はジャーマンスープレックスでお互いを投げまくる。彩羽はSareeeこん身のエルボーを浴びるも、不敵な笑顔を見せる。鋭いキックを連発して逆転すると、コーナーにもたれた挑戦者にキックをぶち込んだ。

 バチバチの意地の張り合いは、20分を超えて彩羽が雪崩式パワーボムで一気に勝負。だが、Sareeeも得意の裏投げ3連発で王者をマットに叩きつける。危険な角度で落とされても、彩羽には通じない。リップタイドの体勢から持ち上げ、GTSの要領でSareeeの顔面にヒザを打ち込んだ。とどめのランニングスリーにいくが、挑戦者にかわされまたも裏投げ連発で叩きつけられる。ここで王者は執念のスーパーキックを発射して逆転。最後は必殺のランニングスリーでSasreeeを沈め、3カウントを奪った。

 満員の観衆の前で見事に10周年大会を締めてみせた。試合後はSareeeと健闘をたたえ合い熱いハグ。試合後の会見では「バックステージに行っても記者の人が少なくて悔しい思いもしたし、自分たちは話題を提供できていないのかなとも思った。でも、今回は選手一人ひとりが営業に回ってプロレスを見たことない人にも見に来てもらいたい、その一心で一人ひとりが足を動かして今日、満員にできました」と充実感を語った。

「プロレスは諦めなければ大きな夢もみられる」というエースは、「女子プロレス界最強のSareeeを倒してどう動こうか」。次なる標的に、同世代のセンダイガールズ・橋本千紘、スターダム・朱里、マリーゴールド・岩谷麻優、東京女子プロレス・山下実優の名前を挙げ「波に乗っているときに渋らずにどんどん戦っていきたい」ときっぱり。「ぶっ壊れるまで戦い続ける。次の挑戦、誰でも受ける」と、女子プロレス界の頂点を目指す覚悟を示した。