マーベラスの10周年記念大会(5日、横浜BUNTZAI)で、凜(33)が引退試合に臨み、有終の美を飾った。

 2016年5月3日の旗揚げ戦で「門倉凜」としてデビューし、AAAタッグ王座を獲得するなど活躍。2022年4月には佐々木健介&北斗晶夫妻の長男、健之介氏と結婚した。23年1月にはマーベラスを退団し、同年8月には第1子の長女を出産したことを公表。引退試合では憧れだったマリーゴールドの岩谷麻優と組み、桃野美桜&青木いつ希と対戦した。

 先発を買って出て、桃野と青木の波状攻撃で苦しむも、足の親指を骨折しながらも強行出場してくれた岩谷に変わり、リングで戦い続けた。桃野には岩谷とのダブルドロップキックから合体セントーンを浴びせて、見せ場をつくった。だが桃野の低空ドロップキック、ノーザンライトスープレックス、ボディースプラッシュの猛攻をくらってダウンしてしまう。

 それでもジャーマンからサンセットフリップ式パワーボムを切り抜けると、タッグパートナーだった青木が寝返り、この日2試合目の桃野に、合体スーパーキックを打ち込む。大声援に押された凜は桃野をドラゴンスープレックスで叩きつけ16分51秒、3カウントを奪った。

 試合後には引退セレモニーが行われ、凜は「マーベラスの10周年大会で幕を下ろせるのはうれしく思う。(引退試合に向けて復帰した)この半年悔いなくやり切った。家族、ファンのみなさまのおかげ。長与さん、マーベラスがあったから凜がある。感謝しています。今日リングを下りてママに戻りますが、いろんな選手いっぱいいるので応援してください。ありがとうございます」とあいさつし、10カウントゴングを聞いた。最後は師匠の長与千種とリングで抱擁した。

 試合後の会見では「ホントに思い残すことなく、引退できます。これからはママとして、一般人として頑張りたい」。休業を挟んで7年半の現役生活を振り返り「デビューしてから何度もやめたい、引退したいと思ってきた」と言うものの「引退しなくて良かった。マーベラスというもう一つの家族ができて良かった」としみじみ語った。

 引退後はプロレスと一線を引くという。「プロレスと関わるとしたら、(桃野)美桜の引退試合くらいかな。これからは(岩谷)麻優さんのファンとして追っかけていく」と、笑顔でプロレス界に別れを告げた。