全日本プロレスの綾部蓮(29)が「絶望の夏」発言の真意を語った。

 綾部は、25日神戸大会で宮原健斗(37)の持つ三冠ヘビー級王座に挑戦する。19日後楽園大会での前哨戦では、本田竜輝と組んで、宮原、羆嵐組と激突。開始早々、宮原と激しくにらみ合った。宮原から強烈なヘッドバッドを何度も食らい苦しめられたが、綾部も負けじと長い脚で顔面へビッグブーツをお見舞いした。

 得意技のアイアン・メイデン(チキンウィング式ドラゴンスリーパー)は羆嵐にカットされ、デスルーレット(旋回式ラストシューティング)も丸め込まれたが、最後は強烈なドラゴンスープレックスで宮原を沈めた。

 不意打ちのドラゴンスープレックスでベルト奪取へ弾みを付けた綾部は「元々、威力は十分な自信があったので。(宮原に)体で分からせてやろうと思って」と解説。「技を読み切っている」と豪語する宮原へ一矢報いた。

強烈な「奥の手」飛龍原爆で宮原健斗(右)を沈めた綾部蓮
強烈な「奥の手」飛龍原爆で宮原健斗(右)を沈めた綾部蓮

「絶望の夏になる」と予告する綾部だが、この発言の真意を尋ねると「小さい人間が怪物に向かっていく構図の時、人は人間を応援しますよね? でも、ただ現実を見せつける。この現実を受け入れなければいけない」と〝絶望〟は観客視点であると説明した。

 身長200センチの自身を「怪物」と例えているが「デカくなろうと思ってたわけでもない。ご飯を食べて、トレーニングして過ごしていたら、どんどんモンスターになっていって」と飄々と語った。一方で「応援されない側という宿命を生まれながらに背負ってる。それはある意味、悲しい」と規格外の体を小さくした。

 タイトルマッチを控える〝悲しきモンスター〟は「ベルトを取るのは前提として、全日本の特徴であるデカさの最前線として、全日本の大黒柱が宮原健斗という印象を覆す」と宣言。「会場を絶望で包み込みますよ」と不敵な笑みを浮かべ、控室に消えていった。