全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・宮原健斗(37)が健介オフィス時代の経験を引き合いに次期挑戦者・綾部蓮(29)が唱える「絶望」の生ぬるさを断罪した。
宮原は25日神戸大会で綾部とのV8戦を控えている。前哨戦ではこれまで2回敗れ「絶望を見せてやる」と何度も予告された。しかし取材に応じた宮原は「絶望という2字は僕の辞書の中にないんですよ」とあっけらかんとした様子。「どんな時にも希望を探してるのが自分の人生」とさすがのスーパースターぶりを見せつけた。
しかし誰の人生にも苦境は存在するもの。宮原にとっては2007年の入門から7年間を過ごした健介オフィス時代がそうだ。佐々木健介の付け人として過ごした下積み時代を振り返り「俺が生きてきた中ではあの場所…、埼玉県吉川市(健介オフィス本社の所在地)が一番絶望に近い場所だったかもしれない。健介さんは一番絶望が似合う人。師匠だからこそですけど、数々の絶望を見せられてきましたよ」とヒザを震わせた。
恐る恐る内容を尋ねると「巡業中の熊本の旅館で、もう昼食が用意されているのに、近くのラーメン屋から『出前を取って来い』と言われたんです。あれは絶望でした。なんでレスラーがあっつい丼持たなきゃいけないんだよって…」と少し小首をかしげたくなるエピソードを披露。その上で「小さい絶望でも合わせていったら大きいものになるんです。綾部の言う絶望は俺のよりも生ぬるいんじゃないのか?」と眉をひそめた。
〝絶望期〟の中にあっても信念を曲げなかった宮原は王道マットの中心選手へと開花。苦汁を飲んできたからこそ「今の時代のエンターテインメントに求められてるのって希望なんですよ。これを見せられるのは俺しかいない」と必勝を義務付ける。22日新木場大会での前哨戦でも綾部から直接勝利し勢いをつけた王者が、リングで輝きを放つ。












