ついにリミッターの全面解除だ。WBCで世界一にも貢献した巨人・大勢投手(23)に試練が訪れている。プロ入り初めて2試合連続でセーブに失敗したが「3連投」をこなした翌日の14日の広島戦(東京ドーム)もベンチ入りした。今季はすでにイニングをまたいでの登板準備もしており、〝真の親離れ〟もテーマとなりそうだ。
チームは打線が相手先発・アンダーソンの前に7回までわずか1安打と沈黙。2―7で敗れ、2カード連続の勝ち越しを逃した。
リリーフ陣の強化は不可欠で、この日は2020年のドラフト1位右腕・平内が育成から支配下に復帰して即4番手で登板。勝利の方程式が築けない苦境に追い打ちをかけるように、唯一役割が固定されている大勢も13日まで2戦連続でセーブに失敗した。WBC出場による疲労の影響もありそうだが、原辰徳監督(64)は「大勢はそうではないと信じたい。そうであるならば私に言ってくるでしょうし。そこは今はありません。だから私も疑うことはありません」と強く否定している。
昨季は1年目から新人最多に並ぶ37セーブをマークし、新人王のタイトルまで獲得。飛躍できた背景には、当時投手チーフコーチだった桑田真澄ファーム総監督(55)の起用法も大きく影響した。初めて経験するプロの世界で故障を防ぐため、右腕への負担を極力軽減。その結果、イニングをまたいでの登板は9月上旬の1試合、3連投が解禁されたのも同月下旬の1度だけだった。
しかし、2年目の今季はハードルもグッと上がる。今月4日のヤクルト戦(東京ドーム)では、同点の9回に登板して無失点。裏の攻撃で丸がサヨナラソロを放ったが、大勢はベンチ横で延長10回への〝イニングまたぎ〟に向けてキャッチボールを行っていた。さらに、13日の登板が今季初の3連投目。昨季であれば、この日はベンチ登録から外されるケースだが、ベンチ入りメンバーに名を連ねていた。試合展開によっては、開幕から1か月あまりでプロ入り初の「4連投」が解禁されていた可能性もゼロではない。
もっとも、大勢は昨オフから「3連投しろという状況になれば、しないといけないのは当然。技術的にも体力的にも上げて備えていければ」と腹をくくっていたが…。〝育ての親〟だった桑田総監督の元を離れた剛腕は、新たなステージに突き進むことになる。












