このまま沈むのか…。3年ぶりのリーグ優勝を目指す巨人が低迷を続けている。7日の中日戦(バンテリン)は1―2で逆転負け。今季3度目の3連敗で、5位ながら最下位の中日とのゲーム差がなくなった。原辰徳監督(64)ら現場は今後を見据えて若手を積極的に起用している一方で、球団内からは早くも48年ぶりとなる最下位フィニッシュを危惧する声も上がり始めている。

 またも〝魔の8回〟に暗転した。1―1の同点で直江、大江、菊地の若手3投手をつぎ込んだが、計3四球を許して満塁とされ、左犠飛を浴びて無安打で決勝点を献上した。8回に失点するのは実に6試合連続。勝利の方程式は守護神・大勢以外は白紙状態で、徐々に後退を続けている。試合後の原監督は「非常に若い投手たちだけれどもね。今は糧として栄養に変えないとね。われわれも彼らを育てていくということですね」と努めて前向きに話した。

 開幕前から宣言していた「がまん」を地でいく形だが、31試合を終えて借金5。首位・DeNAとは7・5差だ。中田翔が故障離脱して以降、打線は3戦5得点とブレーキがかかり、投打ともに失速しつつある。

 現場はシーズンの勝負どころを見据えて〝培養期間〟としたい考えだが、ライバル球団に遅れをとっている現状に悲観的な声も聞かれ始めた。

「いくらシーズンが長いとはいえ、上位との差はそう簡単には詰められない。2勝1敗のペースで勝ち続けても、勝率を5割に戻すのにも相当な時間がかかる。何より交流戦が待っている。早く手を打たないと、手遅れになりかねない。それこそ底まで落ちてもおかしくない」(球団関係者)

 巨人にとって交流戦は鬼門の一つだ。優勝したのは2014年(16勝8敗)が最後。新型コロナの影響で開催が中止された20年を除けば、7年間で勝ち越せたのは19年(11勝7敗)の1度しかない。他の6年間でも16年の勝率5割(9勝9敗)が精いっぱいで、残る15年、17年、18年、21年、22年はすべて負け越している。それだけに、戦う前から悲壮感を漂わせるのも無理はないかもしれない…。

 今年の交流戦は今月30日のロッテ戦(ZOZOマリン)から開幕する。浮上のきっかけをつかめず、パ球団との対戦で追い打ちをかけられれば、夏場を前にトドメを刺されかねないというわけだ。

 巨人が最下位でシーズンを終えたのは、1975年の1度だけ。48年ぶりの屈辱を回避するためにも、早急に打開策を見いだす必要がありそうだ。