阪神は22日の巨人戦(東京ドーム)に4―6で敗れ3連敗。先発の西純が5回10安打5失点と打ち込まれると、打線も大山、佐藤輝らの中軸が機能不全に陥り、巨人投手陣を攻略するには至らなかった。投打の軸がピリッとしない試合展開に試合後の岡田監督も不満顔。31日の開幕・DeNA戦(京セラドーム大阪)まで状態を上げられなければ、開幕ローテ、開幕スタメンの座は保証できないと前出の3選手にメディアを通じ〝通告〟した。

 西純は5回に6安打を集中されこの回だけで打者一巡の4失点。岡田監督は「ど真ん中ばっかりやん。そんなんお前。よくあんなにど真ん中ばっかり行くな。力で抑えられると思うから。勘違いよな。あのぐらいのボールだと力で抑えれないよ」とバッサリと切り捨てた。開幕ローテ入りがここまで確実視されていた西純だが「考えなアカン。アレで(公式戦は)投げられへんで。ある程度開幕を考えて投げさせているわけやから、それであんなピッチングしてたら他の投手にも悪い影響を与えるよ」と厳しい姿勢を示した。

 4番・大山はここまでオープン戦14試合に出場し、打率1割4分9厘。佐藤輝も14試合で2割4厘と低調だ。渡辺諒、原口ら控えの選手が好調な成績を残しているだけに「いつまでもな、引っ張って行く選手がな、打てんかったらそらアカンわな」と岡田監督はイラ立ちを募らせる。指揮官就任以来、「一塁・大山と三塁・佐藤輝はシーズンを通して固定起用」する考えを明かしてきた指揮官だが「それはだから言うたやんか。理想よ。そら2人がクリーンアップ打って引っ張て行くのが理想やけど(現状では)どう思う? こっちが聞きたいわ」と苦笑するしかない。

「いやだから(渡辺諒も)この前(佐藤輝の定位置である)三塁を守ってたやんか。アレは考えなアカンっていうことやんか」と佐藤輝の〝レギュラー剥奪〟すら示唆した岡田監督。開幕まで残された時間はもう少ない。どないしよ…。