阪神・前川右京外野手(19)が20日の二軍練習試合・中日戦(沖縄・読谷)に代打として出場し3ランをマークした。

 0―9と大差ビハインドの6回二死一、二塁の場面。相手左腕・松田の投じた3球目を強振すると、強烈な打球速度で舞い上がった白球は左翼ポール際へスタンドイン。柔と剛を併せ持つ若き虎の長距離砲が、持ち味を存分に発揮した。

 昨秋のキャンプで岡田新監督から非凡な打撃センスを高く評価された前川は、高卒2年目にして早くも今季の春季一軍キャンプ参加が内定。課題だった外野守備も左翼から右翼へコンバートされたことで良化の兆しを見せていたが、キャンプイン直前の1月下旬に左上肢のコンディショニング不良に陥り、春季キャンプは二軍スタートに変更になっていた。

 ベンチから前川のアーチを見守っていた和田二軍監督は「左投手から打てたというのも価値がある。アイツはアイツなりに、まだ守備にすら就けていないから一打席一球を大事にしていくしかない。キャッチボールもできるようになってきているので、(キャンプ地から)帰った頃(3月)には守備にも就けるようになると思う」とうなずく。

「本人も打てさえすればいいとは思っていない。打つ守る走る。しっかりやった上でもう一度(一軍に)呼んでもらえるようになってもらいたい」と期待を寄せた。