〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)は、「いつ何時でも」スーパースターだった。昨年10月1日に死去した猪木さんの関西後援会まとめ役で、猪木信者の中でも特に親密な関係にあった高島英三郎氏(59)が〝ファン目線〟で燃える闘魂を振り返る。最終回では高校で英語を教える高島先生と、教育熱心であった猪木さんの深い関係を紹介――。
普段、高校教師として働く高島氏は、旧猪木事務所が主催したパラオ諸島に浮かぶ「イノキアイランド」を旅するツアー「闘魂猪木塾」に、学校の年休を利用して参加していた。その熱心さは猪木さんも驚くほどであった。
2002年に発売された猪木さんの著書「非常識」の中でも、高島氏のことが触れられている。猪木さんとテリー伊藤氏との対談で、高島氏がパラオでの体験を学校で話しているという話題が挙がり、猪木さんは「ナマの経験を抜きにして、いくら環境問題が大事だとか、アマゾンの自然を破壊しちゃいけないとか言っても、行ってないのに説得力ないじゃない? だから、その先生は学校で英雄なんですよ(原文ママ)」。
さらには、猪木さんに高島氏の出身校である関西外国語大学で講演会をお願いすると「高島の母校ならノーギャラでもいい」と二つ返事で承諾。学園祭に登場した猪木さんは、学生たちを鼓舞した。
高島氏は現在も、猪木さんの数多く残した名言を授業やスピーチコンテストなどで引用。猪木さんの〝教え〟を後世へと伝えている。「英語の試験で『道』の英訳を問題にしたり、比較級で教える時は決まって『世界中で誰よりも強いのはアントニオ猪木だ』という例文で猪木議員会長に登場していただいています」とほほ笑んだ。
最後に「高島先生にとって猪木さんとは?」と尋ねると、こう締めた。
「人生でしたね。喜怒哀楽、かっこいい部分もものすごくたくさんあるけど、失敗してずっこける部分もたくさんあって。でもマイナスの要素をプラスに変えてより大きなものにして、世の中に貢献、還元していくエネルギーがある人でしたよね」
猪木さんが一人の英語教師の人生を大きく変えたのは間違いない。
☆たかしま・ひでさぶろう 1963年4月10日生まれ。大阪・東大阪市出身。関西外国語大学卒業後、高校教諭として英語を教えている。大学時代にアントニオ猪木氏の関西後援会に入会後、国内外の試合やイベントに足しげく通い、スタッフとして参議院選挙の手伝いやイベント開催にも尽力してきた。












