侍ジャパンで初代表となった阪神・湯浅京己投手(23)の評価がうなぎ上りだ。
侍関係者がこぞって好印象を抱いたのが、期間中のたたずまいだ。「試合前の練習の段階からこの舞台に選ばれて、このユニホームを着ることが〝うれしくてたまらない〟というね。そんなオーラが見ているこっち側にも伝わってきた」(侍関係者)。この時期の代表強化試合では以前、コンディション不良等の都合で辞退する選手もいた。それでもシーズン終了後の招集にも喜々としてはせ参じ、侍ジャパン戦士の〝価値〟を、23歳の若武者が示してくれたことに感銘を受けたという。
そんな空気感を出せたのは、何より22年が大ブレークの1年だったことと無関係ではない。プロ入り後は腰の故障に悩まされ、昨季までの3年間は未勝利で一軍登板も3試合。通算防御率18・00だった男が今季はセットアッパーとして59試合、45ホールドで最優秀中継ぎのタイトルもゲットするほど飛躍を遂げた。
もちろんこれは本人の日々の精進が開花したゆえのものだが、そんな過程を誰よりも評価する指揮官が、日本代表の栗山監督でもある。指揮官も現役時代はテスト入団からヤクルトでレギュラーをつかんだ苦労人。「代表監督になったとき『学生も社会人も関係者ない。実力があれば、誰でもトップチームに選ぶ可能性はある』って言ってたでしょ? ましてやプロなら、誰にでも代表に選ばれる可能性あるし目指すべきものということ」(侍関係者)と、今季の湯浅はまさに栗山ジャパン〝ロマン枠〟の体現者というわけだ。
無名戦士から一気に球界のトップチームの一員に上りつめた23歳が、来年のWBCにも選出となれば、そのサクセスストーリーはさらに夢のある話となりそうだ。












