侍ジャパンの「守護神」は誰になるのか。9日から始まるオーストラリアとの強化試合(札幌ドーム)を前に、今回のメンバーで抑え候補に挙げられているのは、今季リーグ新人最多タイ記録に並ぶ37セーブを記録した大勢(巨人)と、43ホールド、防御率1・09で最優秀中継ぎに輝いた湯浅京己(阪神)の2人。そこに昨夏の東京五輪で救援陣の一角を担った伊藤大海(日本ハム)が加わる。

 ライバル国はこの状況をどう見ているのか。在日メジャースカウトの一人は「他国は今後加わる投手などを踏まえ、日本の救援陣を脅威に感じているのでは」として、こう警戒した。

「大勢は独特のフォームに加え、手元で球が伸びる。あのフォームと球は慣れないと簡単には打てない。その意味では一発勝負の国際大会の方が向いているはず。湯浅にしても独立リーグ出身でメンタルは相当強い。そこにオリックスで今季中継ぎの柱を担い150キロ超の直球を連発する山崎颯も続く。伊藤に関しても先発、救援を苦にしないので。そう考えれば盤石でしょう」

 さらに今後日本代表に加わるであろう実績ある投手らを引き合いに出し、こう続けた。

「今回のメンバーには入っていないが今後、実績豊富な栗林(広島)と松井裕(楽天)が招集される可能性がある。それにメジャー移籍の動向次第では今季復調した山崎康(DeNA)もいる。球数制限のあるWBCでは、むしろ後ろ(救援)を任せられる投手が多い国が優位になる。逆に誰をメンバーから外すかを栗山監督は相当悩むのではないか」

 今回のWBCでは1試合につき1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、準決勝以降は95球を超えて投げることはできない。必然的に接戦が予想される勝敗は、投手陣の継投がカギを握る。栗山監督も8日の会見でこの点に触れ「(現時点で投手陣は)シーズンで疲れ切った選手とかいろいろある。そういうのを考慮しながら(今後も)全員で勝ちに行く」と一人の投手に頼らず、投手陣一丸で本戦を勝ち抜く意向を強調した。