また新たな栄誉を手にした。今年のプロ野球発展に最も貢献した人物に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が8日に行われ、日本選手最多の56本塁打を放ち、令和初ならびに史上最年少での3冠王を獲得したヤクルトの村上宗隆内野手(22)が特別賞に選出された。

 この日は侍ジャパンの一員として、札幌ドームでの強化試合・オーストラリア代表戦(9、10日)の前日練習に参加。練習終了後に取材に応じ「これまで頑張ってきたご褒美かなと思いますし、こういう名誉ある賞をいただけてよかったです」と受賞を喜んだ。

 特別賞の受賞は史上5人目の快挙だ。2004年にMLBシーズン最多安打記録を更新したイチロー外野手(マリナーズ)、13年に24勝0敗のNPB記録を打ち立てた田中将大投手(楽天)、21年にMLBで投打二刀流として大旋風を巻き起こしア・リーグMVPを受賞した大谷翔平投手(エンゼルス)、また同年夏の東京五輪でチームを金メダル獲得に導いた侍ジャパン前監督・稲葉篤紀氏以来となる。

 自らも東京五輪メンバーとなって関係の深い稲葉氏に続く受賞には「それもすごくうれしいこと」と述べた。数々の記録を塗り替えた上での受賞には「個人の成績としてはすごくいい数字を残せたと思いますし、その目標というのを達成できたと思う」と口にしながらも、シーズン最後にオリックスとの頂上決戦で辛酸をなめさせられたことで「やっぱり日本一になれなかったという悔しさが自分の中では記憶に残る」とあらためて振り返った。

 日本シリーズで2勝4敗1分で敗れ、日本一連覇を逃した無念は今でもくっきりと脳裏に焼き付いている。「最後しっかり勝って終わらせたかったというのがあるので、そこは来年に向けてまた一つ目標、頑張れるところかなと思う」と言葉に力を込め、侍主砲として戦う9日からのオーストラリア代表戦にも「また明日違う形で緊張感もありますので、勝てるように頑張りたいと思う」と闘志を燃やしていた。