〝デーブズブートキャンプ〟のスタートだ。巨人の大久保博元打撃チーフコーチ(55)が2日に、この日から宮崎県内で始まった秋季キャンプで熱血指導を行った。

 自身による発案の元、朝6時半からのアーリーワークを初日となったこの日から導入。坂本、ウォーカーの主力2人を除く野手全員が参加し、ノルマとして課された1日2000本のスイングと、チーム打撃向上のため15項目に分かれた打撃課題のクリアに励んだ。

 すべては考え抜かれた結果の「至高のメニュー」だった。原監督から「やりたいようにしてほしい」と練習案を一任されている大久保コーチは、これまでの経験や専門家へのヒアリングを重ねながらメニューを構築。一見すると2000本スイングのノルマも「昔ながら」の練習に思えるが、同コーチは「可動域を少なくして締まって打つことによって拾いきれるか際どいボールをしっかり拾えるようになる。科学的に、そういう練習をしないと拾えるようにならない。それには数が必要で、1000本ノックには意味があると説いてくれた先生も順天堂(大学)にいるので」と実施の意図を力説。

 さらには「われわれみたいな東南アジア系の人は骨盤も真っすぐ入っているから蹴り脚がない。いかに体を作ってタイミングを大きくとって打つかが大事。みんな平均的な体だから(不足分は)数で補っていく」と、練習を通した強固な体作りが大きな目的であることも明かした。

 当事者である選手たちもすべてを理解した上での練習でもある。実施の理由について説明した上で「『監督の許可をいただいているから2000本打つよ』と。『男の約束だぞ。文句あるなら今言え。やんなくていいよ、そいつは』という話をして約束から入っているので。どこか痛い時に『ライオンが追いかけてきて逃げられなかったら休んでいい。逃げられるならやれ』と約束したので」と、大久保コーチと選手たちと間で「完走」に向けた堅い約束が交わされていたことを告白した。

 アーリーワークはキャンプを通して全日実施予定。飛躍を期待されるヤングGたちが自らの体を鍛え上げ、強固な肉体を手にする日は近いのかもしれない。