巨人は2日から宮崎での秋季キャンプをスタートさせ、来季のV奪回に向けて早朝から地獄絵図が繰り広げられた。

 夜が明けきらず、まだ周囲が薄暗い早朝に若手野手陣が室内練習場の木の花ドームに集結。午前6時50分から一斉に野手14人が1セット200球以上のティーを打ち続け、およそ1時間で各選手が2000スイング以上をこなした。大久保博元打撃チーフコーチ(55)がアーリーワークとして導入した過酷なノルマに、各選手は朝っぱらからフラフラだ…。

 原辰徳監督(64)も朝練開始前から球場を訪れ、ネット裏のスタンドからじっくりと視察。各所から上がる若手の悲鳴に「何セットやるの?」とたまげた様子だ。もっとも、アーリーワークは〝序の口〟でここから打撃と守備などのチーム練習が続き、その後は個人練習が行われた。

 夜明け前、しかも自分で打った球を拾ってカゴに入れる時間以外はほぼ休息もなく、2000球…。さすがの指揮官の現役時代を振り返っても同様の経験は「ない」といい、若手時代の自分に思いを巡らせて「俺なら断るね」と豪快に笑い飛ばした。もっとも、プロ入り前からスター街道を歩んできた原監督と、猛練習に励むヤングGとでは置かれた立場もまるで違うが…。

 ただ、強調したのは一過性で終わらせないことだ。「やっぱり続けることでしょう。秋はみんな出来上がっているし。そういう意味では身になる練習でいいと思います。そういう時期も貴重」。5年ぶりのBクラスに終わった今季、チーム強化へ若手の底上げは不可欠だ。鍛錬を続け、来季こそ歓喜の瞬間を迎えられるか。