〝プロレスリングマスター〟武藤敬司(59)が大放談だ。ノアは7日に、武藤の引退興行を来年2月21日に東京ドームで開催すると発表。対戦相手は未定ながら、戦友の〝黒いカリスマ〟蝶野正洋(58)が当日のゲスト解説を務めることも決まった。ついにプロレス人生のゴールが定まった天才は、本紙の独占インタビューでも〝絶口調〟。3日の大阪大会で化身のグレート・ムタが毒霧を浴びせた新日本プロレスのグレート―O―カーンには、まさかの三くだり半を突きつけた。

 ――師匠のアントニオ猪木氏と同じ東京ドームでの引退試合が決まった

 武藤 光栄ですよ。レスラー冥利に尽きるというかね。橋本(真也)も三沢(光晴)も、蝶野も引退試合をしていないんだから。俺は本当に恵まれているよ。

 ――確かに近年、引退試合を行ったレスラーは案外少ない

 武藤 いないよね…。長州(力)さんは2回やってるけどな。

 ――〝最後の日〟が確定したことについては

 武藤 ゴールが決まって楽になったというのはある。ただ、寂しくもなるよ。「ああ、ついに決まってしまった…」っていうね。と同時に「完走しなければいけない」という引き締められるような思いもある。変な話、その時には絶対にコロナにもかかれないからな。俺がコロナになったら「どうすんの?」ってなっちゃうから。すげえ神経質になるよ。だから、家族も巻き込むことになるよね。大変だよ。

 ――引退のきっかけにもなったヒザと股関節の状態は

 武藤 まあまあ、いい付き合いができてるよ。こういう中で良くはなっていると思う。

 ――もし引退興行で教え子が集まれば、事実上のオールスターになる

 武藤 (自ら率いた)W―1が(2020年に)崩壊してから、みんなプロレス辞めてねえからなあ。いろんなところにいるよね。ノアにも全日本にもGLEATにも新日本にもドラゴンゲートにも…。ただ俺、結構嫌われてるから(笑い)。呼びかけるかもしれないけど、断られる可能性も大だろうな。

 ――理想は弟子が集まることか

 武藤 そんなことないよ。理想は集客力だ。弟子にもいろんな弟子がいるからな。優秀なのと、そうじゃねえのと。今回はPPVをやりてえんだよ。武尊と(那須川)天心がすごかったじゃん。

 ――2人が東京ドームで対戦した6月19日の「THE MATCH」はPPV50万件だったとか

 武藤 すげえよな。そこまでは難しいにしてもさ。正直、テレビの(地上波放送の)力が弱くなってきている中で、これからプロレス界が成功していくためにはそのスタイルがベストだと思うんだよ。もともとアメリカは何十年も前からこのスタイルなわけだ。テレビ放送はあくまでも番宣で、PPVに向けて…という。日本のプロレス界も、これからそういう合理的なものになっていくべきだと思う。

 ――引退試合をきっかけに、プロレス界にPPV時代をもたらしたいと

 武藤 そう。うまく浸透してくれればね。だから、そのためにも優秀な弟子とか。PPVの数字を稼げるやつをしっかりリサーチするよ。いろんなデータを取らないとな。まあ、最後に未来に向かっていくものをできたらいいよな。

 ――話は変わるが、ムタはなぜオーカーンに毒霧を吹いたと思う

 武藤 〝ヤリ逃げ〟だよ。魔界に帰るから。だからやったんだと思う。

 ――オーカーンは激怒して「公開処刑する」とまで言っているが

 武藤 どんなに騒いだって、あいつに魔界の扉を開くことはできないだろ。なんかさ、ムタと組むのに全体的に上から目線でやってたからシャクに障ったんだと思うよ。相手は世界のムタだよ? 毒霧はそういう意味だったんだと思う。オーカーンとムタの試合? やる必要はないと思う。

 ――では、武藤敬司にはオーカーンというレスラーはどう映ったか

 武藤 面白いレスラーだよ。昭和のレスラーを想像させるよな。豪快さと繊細さを持っていて。あいつ意外と緻密なんだよ。もしかして、この間助けた少女(3月29日にオーカーンはJR武蔵小杉駅構内で暴漢から女児を救出。救出後の女児に「パンケーキ食うか?」と呼びかけたことが話題に)も自分のめいっ子とかなんじゃねえか? 自作自演かもしれねえって思うくらい緻密なやつだよ。ある意味、大事に育ってほしいよな。まあでも、ムタは絶縁だと思うよ。ムタのみぞ知るところだけど。