勝利にも慢心せず――。巨人の原辰徳監督(64)が3―2で勝利した17日の阪神戦(東京ドーム)後、無安打に終わった丸、岡本和に発奮を促した。

 この日の相手先発は今季3戦して0勝2敗としていた天敵・西勇。この日も5回まで1―1と投手戦に持ち込まれていたが、後半に意地を見せた。

 まずは4番・中田が6回一死走者なしの場面で、西勇の投じた2球目、140キロの直球を力強く捉えると、打球は大きな放物線を描いてバックスクリーン左へ。確信歩きで進み始め、スタンドインを見届けるとバットを放り投げて雄たけびを上げた。

 これで11日の広島戦(マツダ)から3試合連続の本塁打。「甘い球をしっかりと捉えることができました。最近戸郷が投げた時に援護できていなかったので、戸郷のためにも打ててよかったです」と、この日の一発は7回途中2失点と好投した若き右腕へ捧げる値千金の援護点となった。

 その後はポランコにも22号ソロが飛び出し、この回一挙2得点。戸郷のあとを託された救援陣も高梨―鍵谷―大勢とリードを守り切り、戸郷はハーラートップタイの12勝目を挙げた。

 これには原監督もご満悦の様子で「ここのところいい投球をしながらもなかなか打線が援護できなかった。今日は非常に良かったと思います」と先発右腕を称賛すれば、天敵攻略を果たした中田&ポランコも「なんせ、(西勇との)対戦成績がみんな悪くてね。非常にいい投球をされたが、最後に土をつけたというのはね、これからもどうなるか分かりませんけど、良かったかなあと思いますね。(中田は)頼もしい限りですね」とべた褒めした。

 一方で、この日無安打に終わった3番・丸と5番・岡本和へは苦言も…。「もう少し3番、5番、この2人が援護できると良いなと思いますが」とチクリ。とは言え、負ければ優勝の可能性が完全消滅していたこともあり、この日の勝利は原巨人にとっては大きな価値のある1勝になったことは事実。

「一戦一戦が非常に大事なゲームですし。今日もベストを尽くし、明日も当然ベストを尽くして戦っていきたいと思います」と強く意気込んだ。