第104回全国高校野球選手権大会の準々決勝(18日)第3試合で下関国際(山口)が大阪桐蔭を5―4で破る番狂わせを演じ、初のベスト4に進出した。

 下馬評を覆した。3―4で迎えた9回、一死二、三塁と王者を追い詰め、球場内から下関国際を後押しする手拍子が沸き起こる。異様な雰囲気に包まれる中、賀谷(3年)は左腕前田(2年)のストレートを中前に弾き返し、2者が生還。土壇場で逆転に成功し、スタンドを興奮の渦に陥れた。「とにかく1点を返す気持ちで打席に入った。クイックでフイをつかれる形になったけど強く振れた。1球ごとに観客がわいて力になった」(賀谷)

 好守もあった。7回無死一、二塁のピンチで大前(3年)のバントが投手・仲井(3年)への小飛球となり、二塁―一塁へと転送され三重殺が完成。ピンチを脱し、追加点を阻止した。

 バットを短く持って低い打球を打つ。追い込まれたら低くミートする。機動力をからめ、ケース打撃を繰り返し、投手陣には内角を攻める気持ちを徹底させた。相手を上回る13安打と重圧をかけ続け、その結果が呼び込んだ〝大物食い〟。坂原監督は「準々決勝を越えることを目標にしていた。ひるむことなく、立ち向かっていけた。思い切った大胆な攻めができたと思う。技術的に見れば相手が上だけど、粘り強く戦うことができた」と選手を褒めた。