米国の少年野球の試合中、投手がコーチを務める父親の指示で相手ベンチに速球を投げ込む事件が起こった。米メディア「USA TODAY」が29日(日本時間30日)に報じた。

 25日(同26日)にカンザス州で開催された11歳以下のトーナメント中に起こった。ネブラスカ州と対戦したオクラホマ州のマイケル・ライアルズコーチはチームが負けていたため、投手を務めていた息子に「ダッグアウトに投げていい」と指示。時速70マイル(約113キロ)の速球が三塁側の相手ベンチに投じられ、選手の一人に当たった。球場には叫び声が上がり、投手は退場を命じられたが、コーチはそのままベンチに居続けたという。

 この一部始終を捉えた動画がSNSで拡散され、注目を集めた。トーナメントを主催する全米スペシャルティスポーツ協会(USSSA)はライアルズコーチの永久追放、ボールを投げ込んだ息子の投手は5年間の出場停止処分を発表。USSSAのジョン・ラテラCEOは「この問題の性質上、また未成年者が関与しているため、これ以上のコメントは差し控えさせていただきます」と話したという。

 オクラホマ州のブランドン・マグニ監督はSNSを通じてネブラスカ州に謝罪。「マイケルが息子に指示した行為は選手たちも保護者も全く予想していませんでした。試合後すぐに公園を後にし、私たちはもはやコーチとは一切関係がなく、今後も決して関わることはありません」と声明した。

 試合はネブラスカ州が8―6で勝った。