元女王が〝低迷期〟に陥っている。テニスの4大大会・全米オープン女子シングルス1回戦(8月30日=日本時間同31日、ニューヨーク州)で世界ランキング44位の大坂なおみ(24)は、同19位で1月の全豪オープン準優勝のダニエル・コリンズ(米国)に6―7(5―7)、3―6のストレート負け。得意の大会で初の初戦敗退に終わった。苦しい試合が続く中、DAZNテニス中継の解説者・佐藤武文氏が敗因を分析した。
大坂にとっては過去2度の優勝を誇る相性抜群の大会。しかし、第1セットをタイブレークの末に落とすと、第2セットは積極的に攻撃を仕掛ける相手の前に最後まで流れをつかむことができなかった。大坂は「少し守りに入りすぎてしまった。自分のフォアハンドを信じて打ち切ることができなかった。それが試合で出た。いいプレーができたとは言い難い」と悔しさをにじませた。
大坂はコリンズに対し、試合前の段階で3戦全勝。初勝利に燃えるコリンズは「どこを改善すればいいのか、多くの情報を集めた」と徹底的に相手を研究し、大坂が得意とするサーブに食らいついた。佐藤氏は「コリンズは大坂選手のファーストサーブ、セカンドサービスに対してひるむことなく、前に突っ込んでリターンしていた」と分析。コリンズにストロングポイントを攻略された大坂は、リズムを崩してしまった。
5月の全仏オープンで1回戦敗退後、左アキレス腱の負傷で離脱。8月に復帰を果たすも、腰痛の影響もあって思うような成績を残せていない。この日も勝負どころで精彩を欠き、元女王の姿は影を潜めている。
佐藤氏は「全体的に見ると、大坂選手がここのポイントを取れたら行けるぞっていうような部分で妙な力みがあった。第2セットの3―3のとき、ここを取ってブレークできたら第2セットを取れそうな場面があったけど、そこでやや強引にポイントを取ろうとしてアウトになったり、ネットにかかったりしてしまった」と敗因を指摘した。
長期低迷が続く中、次戦は前回優勝した東レ・パンパシフィック・オープン(9月17日開幕、東京・有明テニスの森)を控えている。「日本のファンの前でテニスができるモチベーションは高いと思う。全米オープンは1回戦で負けたけど、その分準備の時間ができる。そこでいいプレーを見せてほしい」と佐藤氏は期待を寄せたが、復活した姿を見せられるか。












