女子テニスで導入された「怒り部屋」について、名コーチが批判し、話題となっている。
2月末のWTAツアー大会「ATXオープン」では、選手がプライベートな空間で怒りやイライラを解放できる「レイジ・ルーム(怒り部屋)」が設置された。きっかけとなったのは、1月の4大大会全豪オープンでの出来事。試合に敗れたココ・ガウフ(米国)が観客から見えない通路でラケットを叩きつける姿が中継カメラで映されてしまい拡散。選手のプライベート確保について議論を呼んでいた。
新たな試みとなるこの「怒り部屋」について、苦言を呈したのが、セリーナ・ウィリアムズ(米国)や大坂なおみらを指導したパトリック・ムラトグルー氏だ。英国メディア「HITC」によると、同氏は自身のSNSで怒り部屋について「気持ちはよくわかる。だって、負けた後に選手たちがひどく悔しくて、その怒りをぶつけたり、叫んだり、ラケットを叩き壊したりしたい時、そういう時はプライバシーが欲しいものだから」と理解を示した上で持論を展開した。
「プライバシーがないと、みんなが彼らを批判する。それが現代の大きな問題の一つだと思う。人々はあまりにも批判的すぎる。テニスのことを知らないし、選手たちが抱えるプレッシャーも、試合に負けた時にどれほど絶望的な気持ちになるかも分かっていないんだ。でも、怒るために自分を隠さなければならないなんて、狂ってる」と主張。
その上で「大きな改善になると思うのは、試合後に選手を批判する連中に対して、多くの賢明な人々が『黙れ、お前は何も分かっていない』と一喝することだ」と、怒り部屋よりも、選手の怒りに対する理解が必要と訴えた。
選手のプライバシーや怒りの発散については、今後も議論を呼びそうだ。













