戦力外にした古巣を見返す――。日本海オセアンリーグの福井からソフトバンクに加入した秋吉亮投手(33)が、19日にペイペイドームで入団会見に臨み、再起への熱い思いを激白した。

 大きな波紋を呼んだ日本ハムの〝ノンテンダー通告〟から8か月、NPB返り咲きを果たした男は「ここからが勝負」と拳を握った。三笠GMから「終盤戦の重要なピースとして、優勝に貢献してもらいたい」と期待をかけられると「勝ち試合で投げることが目標。日本シリーズでヤクルトとやりたい」と力強く所信表明した。

 2017年WBC日本代表で、ヤクルトと日本ハムでは通算379試合に登板。実績十分の変則右腕は独立リーグを経て、コロナ禍と故障禍でブルペンが手薄となった常勝軍団に迎え入れられた。

 恩義を結果で返すつもりだ。会見を終えると投手指名練習に飛び入り参加。ブルペンでは31球を投げ込み、20日にはファームの二軍対三軍戦に登板予定だ。ハングリーな言動に、チーム内からは「身を粉にして働く姿が目に浮かぶ」と期待値が上がっている。秋吉も「結果を残さないと来年の契約も分からない」と死にものぐるいで投げる覚悟で、同時に特別な思いを胸に秘めていることを明かした。

「やっぱり日本ハムを見返してやろうという思いがあった。出さなければよかったと思われるように頑張らないといけないし、戻ってこられたからこそ結果を出すしかない。日本ハムとやるのが楽しみ」

 同じように非情通告を受けた西川(楽天)、大田(DeNA)が新天地をつかむ中、とりわけ波瀾万丈だった。だからこそ、NPB復帰の意義は大きい。「戦力外になって自由契約になっても、そこからまだやりたいとみんな絶対思うはず。こういう選手、他にいないですよね。だから(似た境遇の選手は)あきらめないでやってもらいたい」。

 プロ第2章は、プライドをかけた戦いでもある。